ハイアット セントリック 金沢編
世界各国のホテルを厳選し、さまざまな宿泊特典をご用意する「LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION」。日々世界中のホテルと向き合い、お客さまのためのサービスを追求するトラベルデスクスタッフが、ホテル滞在を実体験し、本音でレポートします。第二回目に訪れたのは、文化と美食の街金沢の玄関口となる「ハイアット セントリック 金沢」。金沢駅の程近くと使い勝手がよく、北陸初の外資系5つ星ホテルとして話題のホテルに宿泊してきました。【2025年11月時点情報】
Text:Yusuke Kusui
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)
1. 抜群の立地に建つ、北陸初の外資系フルサービスホテル
東京から新幹線を使って約2時間半で行ける金沢。中部や近畿からはクルマでも行きやすく、意外とアクセスのいい金沢は人気の観光地です。
加賀百万石の歴史と文化を感じる美しい街並みや、日本海の幸や加賀野菜をはじめとした美食の宝庫。日本三大和菓子どころでもあり、スイーツも豊富にそろいます。
今回は、そんな見所満載の金沢観光の玄関口となる金沢駅から徒歩約2分のところにある「ハイアット セントリック 金沢」に宿泊してきました。「ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ」の北陸初のホテルとして、2020年に開業したホテルです。
金沢駅のシンボルである「鼓門」がある東口とは反対側の金沢港口(西口)に位置するのですが、駅から徒歩約2分という抜群のロケーションは非常に便利。今まで金沢といえば香林坊や片町エリアに宿泊施設などが集中していましたが、金沢駅周辺に初めて外資系のブティックホテルができ、メインターミナルを拠点とした観光がしやすくなったと感じました。
2. 金沢愛あふれるおしゃれな空間と気取りのないサービスが心地いい
ホテルに到着してまず出迎えてくれるのが、うねるような群青色を背景に金箔が映える圧巻の松のアート。
一歩ホテルに入ると、さまざまなところに金箔や着物など、加賀百万石の歴史と文化を思わせるアートが目に入ります。こうしたインテリアがあることで、自然と感覚的に自分が金沢にいるのだと実感しました。
デザイン性のあるインテリアは、地域を意識した和の伝統工芸と洋のモダンさが融合し、従来のハイアットにはないものだと感じました。スタッフも若い方が多い印象で、気取りのない雰囲気がとても心地いい。そんなところが、"セントリック"ブランドの魅力なのだと思います。
各階には工芸品が展示されるほか、"能登半島地震の記憶をとどめておくように"との想いで作られたオブジェがあるなど、至るところに"石川愛"があふれていました。
世界中にハイアット系列のホテルは数多くありますが、ここまでその土地を語ることなく感じさせてくれるところは、「ハイアット セントリック 金沢」が突出していると思いました。
3. 開放感のある快適な客室
客室は全253室。7室の「スイート」(64~96平方メートル)のほか、「プレミアム」(46平方メートル)、「デラックス」(38平方メートル)、「シティー ビュー」(32平方メートル)、「スタンダード」(32平方メートル)の4タイプの客室があり、それぞれキングとツインが用意されています(スイートはキングのみ)。どの客室もスタイリッシュでありながらも温かみの感じるインテリアと、アートが組み合わさった快適な空間です。
今回宿泊したのは「シティー ビュー」のキング。32平方メートルと聞くとコンパクトな部屋に感じますが、窓も大きく天井も高いので開放感があります。そして、1泊過ごして感じたのが、何をするにも機能的で、すごく使い勝手がよかったです。
バスルームと洗面台といった水回りがスライドドアによって仕切られているのも大きなポイントでした。必要がないときは開けておく。これだけで32平方メートルとは思えない広々とした空間に感じさせてくれます。
また、レクサスカード会員さまがトヨタファイナンス トラベルデスクを通じて2泊以上ご予約いただくと、空室状況により客室がアップグレードされるのもうれしい特典です。
4. 使い勝手がよく、気配りが行き届いた客室設備
キングサイズのベッドはゆったりとくつろぐことができ、「シーリー」製のオリジナルマットレスは寝心地も抜群です。ベッドボードは革張りで高級感と温かみを感じさせてくれます。
オープンクローゼットはキャリーケースなども置きやすく、荷物を広げるのにも便利。
フランスの老舗「ガルニエ・ティエボー」製のバスローブがかけてあり、その、軽くふわりとした肌触りがとても気持ちよかったです。セパレートタイプの着心地のいいルームウェアも用意されていました。
バスルームはシンプルですが、洗い場も独立し、バスタブは、しっかりと足を伸ばせるゆったりサイズ。とても気分よく入浴でき、夜もぐっすりと眠ることができました。
5. 最上階の「ルーフテラス バー」で夕陽を見ながら過ごすひととき
ホテル3階には、オールデイダイニングとラウンジが、そして最上階の14階には「ルーフテラス バー」があります。最上階にある「ルーフテラス バー」に夕方訪れたのですが、そこからの夕焼けがとても美しく印象的だったので、滞在したらぜひこの時間に足を運んでほしいです。
もうひとつ特筆すべきは、海外の高級ホテルにいるような気分にさせてくれる開放感にあふれたオープンエアのエリアがあることです。このような場所は地方にはまだ少なく、金沢ではこのホテルだけだと思います。
室内も大きな窓があり、近くに高層の建物もあまりないので空が広く眺めは抜群。夕焼けに染まる日本海側の空を眺めながら過ごした時間は本当に気持ちがよかったです。
6. 地のものをふんだんに使った料理が味わえるメインダイニング
夕食は3階にあるオールデイダイニング「FIVE – Grill & Lounge」で素材のうまみを生活かしたグリルコースをいただきました。
能登牛や地の野菜、日本海の幸など、地のものがふんだんに使われています。
コースのほかアラカルト料理なども充実しているので、お腹の空き具合や時間に合わせた使い方ができるのもうれしいです。
金沢はおいしいものが沢山あるので、ぜひ2泊して1日は外で好きなものを。もう1日はホテルで食事してゆっくりと過ごす。そんな過ごし方がすごくいいなと感じました。
朝食もこちらのダイニングでいただきました。コシヒカリ"ひゃくまん穀"や能登産の卵、大野の醤油や味噌、地場野菜、のどぐろなどの近海の魚介類など、石川県産の食材たっぷりのビュッフェスタイルでした。
ケチャップライスにスクランブルエッグとフライを載せて作る金沢のローカルフード「ハントンライス」や金沢流カレーの食べ方など、朝食の楽しみ方が書かれたカードなども用意され、「ハイアット セントリック」らしい遊び心も感じました。
7. ぜひ2泊以上して、見所満載の金沢を目一杯楽しみたい
今回の宿泊を通して、こちらのホテルはラグジュアリーホテルとビジネスホテルのよさをあわせ持ったフルサービスホテルだなと感じました。
部屋には、ミニバーなどはなく冷蔵庫と必要最低限のしつらえやアメニティのみです。けれどもモダンなデザインのインテリアは機能的で、リネンなどは上質なものが揃えられており、とても心地よく滞在することができました。
コンパクトだけれどもジムも完備されているので、ルーティンを欠かしたくない人にもうれしい施設です。この価格帯のホテルでこんな施設まで揃っているのはなかなかありません。
立地がすこぶるよく、ホテルを拠点にさまざまな観光にでかけることができるうえ、居心地もよくて、その地を深く感じることもできる。そんな、気軽で使い勝手がいいのが、宿泊して感じた「ハイアット セントリック 金沢」の魅力です。
女子旅の方やカップルなども多く、親しみやすさを感じるホスピタリティーで、若い方にも利用しやすいホテルだなと感じました。
食に文化に見所満載の金沢。「LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION」の宿泊特典が適用される2連泊以上するのがおすすめです。1泊はホテルでゆっくりと過ごし、別の日はホテルを拠点に金沢の美食やアート、美しい街並みなどを心ゆくまで楽しむ。そんなゆったり味わう金沢旅をぜひ過ごしてください。