金剛山は奈良県と大阪府の境に位置する、標高1,125mの山です。山頂にある「ちはや園地展望台」は、大阪府内最高峰の高さにあり「大阪で最も早く初日の出が見られる」スポットです。展望台までは山道を歩いて、1時間30分程度。登山を終えた達成感を味わったあとに見る初日の出は、格別ですよ。

展望台までは、ロープウェイが運行を停止しているため、歩いて行くしかありません。訪れる際には、動きやすい服装と寒さ対策を忘れないようにしてくださいね。

展望台を訪れたなら山頂付近にある、「葛木一言主神社（かつらぎひとことぬしじんじゃ）」で初詣を行うのもおすすめ。一言の願いなら何でも叶える力があるとされている「一言主大神」が祀られていて、例年初日の出と合わせて多くの人が訪れています。

兵庫県神戸市と淡路市を結ぶ「明石海峡大橋」は、全長3,911mある世界で2番目に長い吊り橋です。神戸側にある展望施設「舞子海上プロムナード」では、元旦の恒例イベント「海上から初日の出を拝もう！」が毎年開催されています。海面から高さ47m、全長317mの回遊式遊歩道が開放されるのは元旦だけ。さえぎる物が何もない海上からの初日の出の眺望が堪能できますよ。

イベント会場に入場しなくても初日の出は眺められます。外から見る初日の出は、明石海峡大橋と初日の出が同時に見られるのが特徴です。その姿は思わず写真に収めたくなるような美しさ。急遽、訪れる予定を立てても満足できる景色を見られるでしょう。

他にも明石海峡大橋では、大晦日から元旦にかけて特別なライトアップが実施されます。毎年、新年へのカウントダウン用のプログラムが用意されていて、元旦ならではの特別な姿は見どころのひとつです。

「橋杭岩」は国の名勝天然記念物に指定されている、和歌山県を代表する景勝地です。約850m続く、橋の杭のような岩々と初日の出のコントラストはここでしか見られません。日の出をバックに岩々が徐々に朝日によって照りだす様子や朝日の光が岩の隙間から差し込む光景は圧巻です。

ただし橋杭岩付近から眺める初日の出は、水平線からは現れません。奥に鎮座する紀伊大島から現れます。水平線からの景観を眺めたい人は臨時駐車場が設けられている「潮岬望楼の芝」から見るのがおすすめです。また、併設している道の駅「くしもと橋杭岩」の駐車場は、5時に満車になることもあります。早めに到着するのをおすすめします。

他にも道の駅「くしもと橋杭岩」は食事やお土産の購入も楽しめるため、早めに到着して食事を楽しんだり、初日の出を見たあとに立ち寄ったりするのにも、おすすめです。

滋賀県高島市にある「白鬚神社」は、琵琶湖がある滋賀県ならではの「初日の出」が見られるのが特徴です。琵琶湖に浮かぶ鳥居「湖中大鳥居」の奥から現れる初日の出は、ここでしか見られない絶景です。

白鬚神社と琵琶湖の間を通る国道161号線は徒歩での横断が禁止されています。ニュースで取り上げられるほど事故が相次いでいるため、訪れた際はルールを守って安全に楽しみましょう。

他にも「白鬚神社」は三が日だけで例年5万人が訪れるほどの人気の初詣スポットです。人生のさまざまな願い事が叶うとされているパワースポットで、新年が良い年になるように初日の出と合わせてお参りができるのも魅力のひとつです。

京都市伏見区にある標高223mの「稲荷山」は、京都を代表するパワースポット「伏見稲荷大社」の背後にそびえる神聖な山です。参道には撮影スポットとしても有名な「千本鳥居」があり、1年を通して多くの観光客が訪れています。

本殿から歩いて約1時間で到着する「一ノ峰」と呼ばれる頂上は、京都市街地を一望できるほど見通しが良い展望スポットで、初日の出を見るにはうってつけです。東の空から姿を現す初日の出が京都の街並みをゆっくりと照らしていく様子が見られます。例年初日の出の絶景を見ようと、早朝から多くの人が参道を登り始めます。

また伏見稲荷大社は全国でも有数の初詣スポットで、例年三が日だけで250万人もの人が訪れます。五穀豊穣や商売繁昌、交通安全などさまざまなご利益を授かれるだけでなく、多くの屋台が出店されているため、食べ歩きグルメが楽しめるのも魅力のひとつです。