秋田県は自然と文化的なスポットが豊富です。最初に訪れる田沢湖まで、仙台を起点とすると車で約3時間半で到着します。この記事では1泊2日のコースを紹介。1日目は内陸部の自然と歴史を感じるスポットを巡り、2日目には沿岸部から北上し秋田文化と世界遺産に触れていきましょう。
秋田エリア
秋田県には自然の景勝地がたくさんあります。中でも世界遺産に登録された白神山地や、日本一の深さで水面の瑠璃色が美しい田沢湖、何度も振り返りたくなる回顧の滝がある抱返り渓谷など。また、秋田の伝統行事なまはげや、江戸時代の武家の暮らしが窺える角館武家屋敷通りなど歴史的なみどころも豊富なのも魅力のひとつです。
1~5の走行時間:約3時間50分
※観光スポットでの滞在時間除く
1日目は秋田県北部の内陸部を巡ります。田沢湖や抱返り渓谷、角館武家屋敷通りを紹介します。
1
秋田県仙北市
田沢湖
田沢湖の水深は423.4mですが、これは日本で最も深いとされています。太陽光の入り方や湖の水深によって色が変わるため、日や時間帯によって瑠璃色や翡翠色などさまざまな湖面の表情を見られるでしょう。
田沢湖をぐるりと1周できる遊覧船に乗ってはいかがでしょうか。名所を40分ほどで見られますよ。船上から見る湖面は、湖畔とは一味違う色合いに見えるといわれています。時間に余裕があるときにおすすめです。
田沢湖には「たつこ姫伝説」に由来する「たつこ像」がシンボルとして立っています。
このたつこという人物は美しい女性であったと言われ、美貌と若さを願ったそうです。「北の泉の水を飲め」というお告げ通りに水を飲むと龍になり、田沢湖の主となって沈んでいったといわれています。「たつこ像」の輝きが湖面にキラキラと反射して輝き、今でも伝説が語り継がれています。
そんなたつこの美しい姿を、湖畔や遊覧船から眺めてみてはいかがでしょうか。
名称 | 田沢湖 |
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所在地 |
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アクセス | 秋田自動車道「協和IC」より約1時間10分 |
駐車場 |
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入場料 |
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営業・ 開場時間 |
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休業日 |
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参考 リンク |
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/04_tazawako.html ※最新情報はリンク先をご確認ください |
2
秋田県仙北市
抱返り渓谷
抱返り(だきがえり)渓谷は、玉川の中流にある渓谷で、新緑・紅葉の名所として知られています。昔は狭く険しい山道で、人がすれ違うときにお互いに抱きかかえるように返らないと通れなかったことが「抱返り」の由来です。渓谷に沿って遊歩道が整備され、さまざまなスポットを散策できます。
遊歩道を5分ほど歩くと、渓谷入り口からも姿が見える神の岩橋に着きます。全長80mもあるこの橋は、秋田県内最古の吊り橋です。橋の上からは、両岸の原生林と青く透き通るような水面の美しさが目の前に広がります。
抱返り渓谷の代表的な名所のひとつに回顧(みかえり)の滝があります。何度も振り返って見たくなるほど美しいことが名前の由来です。落差30mから流れ落ちる滝は迫力があり、その力強さに名前の通り何度も振り返って見てしまうことでしょう。遊歩道は往復1時間歩くため、動きやすい靴や服装で行くことをおすすめします。
名称 | 抱返り渓谷 |
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所在地 | 秋田県仙北市田沢湖卒田地図 |
アクセス | 秋田自動車道「大曲IC」より約40分 |
駐車場 | あり/無料(120台) |
入場料 | なし |
営業・ 開場時間 |
なし |
休業日 | 11~4月の冬期期間は遊歩道通行止め |
参考 リンク |
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/05_dakigaeri.html ※最新情報はリンク先をご確認ください |
3
秋田県仙北市
角館武家屋敷通り
角館武家屋敷通りは、江戸時代に栄えた城下町です。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、文化財として保護されています。古くからの武家屋敷は見学ができるところがあり、江戸時代の暮らしぶりを間近で見られます。上級武士や中級武士など、階級によって家の造りが違うため、その違いを見つけて歩くとより楽しめるでしょう。
角館の武家屋敷のひとつ角館歴史村・青柳家には3,000坪の敷地に、母屋や武器庫、資料館などがあります。刀や兜も展示されていて、実際に触れることもできます。茶寮やレストランもあるので、じっくり見て回り、疲れたらひと息つきながら江戸時代の暮らしに思いを馳せるのも良いでしょう。
角館武家屋敷通りは、四季それぞれ情緒が感じられるところです。春はシダレザクラ、夏は新緑、秋には紅葉、冬には降り積もる雪など、いつ訪れても心に残る景色が目の前に広がりますよ。
名称 | 角館武家屋敷通り |
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所在地 |
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アクセス | 秋田道「大曲IC」より約40分 |
駐車場 |
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入場料 |
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営業・ 開場時間 |
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休業日 |
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参考 リンク |
https://tazawako-kakunodate.com/ja/course/1 ※最新情報はリンク先をご確認ください |
2日目は秋田県の沿岸部エリアを巡ります。なまはげ館や世界遺産の白神山地、秋田県を代表するスポットをいくドライブコースです。
4
秋田県男鹿市
なまはげ館
なまはげとは、全国でも有名な秋田県男鹿市の伝統行事です。大みそかの晩に、家庭をまわり悪事や怠け心を戒めながら、厄災を払ったり、豊作や豊漁など良いことをもたらしたりする来訪神として練り歩きます。
なまはげ館では、男鹿市内の各地で実際に使われていた、多種多様ななまはげの面が150枚以上も展示されています。この場所に勢ぞろいした面の圧巻の迫力に、大人でもつい背筋が伸びてしまうでしょう。
なまはげ館では、行事の姿やしきたりなどを紹介する映画の上映や、なまはげが伝承されてきた男鹿特有の風土を紹介しています。実際のなまはげの習俗を映像で見ることで、よりリアルななまはげの迫力を感じられるでしょう。オリジナルのなまはげグッズが揃う売店では、渡した人がどんな反応をするのか想像しながら選ぶのも楽しみのひとつではないでしょうか。
名称 | なまはげ館 |
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所在地 | 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢地図 |
アクセス | 秋田自動車道「昭和男鹿半島IC」より約40分 |
駐車場 | あり/無料(270台) |
入場料 |
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営業・ 開場時間 |
8:30~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
参考 リンク |
https://namahage.co.jp/namahagekan/ ※最新情報はリンク先をご確認ください |
5
秋田県山本郡
白神山地世界遺産センター藤里館
秋田県と青森県にまたがる白神山地は、1993年に日本で初めて世界自然遺産に認定されました。白神山地世界遺産センターでは、白神山地についての資料やパネルの展示があり、楽しく学べる施設です。白神山地に生息する動植物に関しても知識を深められます。
白神山地世界遺産センターでは、森歩きのイベントも開催されています。スニーカーレベル、トレッキングシューズレベル、登山靴レベルなど、履物でコースの目安があり、自分のレベルにあったイベントを選べます。常駐する自然アドバイザーの解説を聞いたり、情報収集をしたりして、より森への教養を広げてみてはいかがでしょうか。
名称 | 白神山地世界遺産センター藤里館 |
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所在地 | 秋田県山本郡藤里町藤琴里栗63地図 |
アクセス | 秋田自動車道「二ツ井白神IC」より約15分 |
駐車場 | あり/無料 |
入場料 | 無料 |
営業・ 開場時間 |
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休業日 |
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参考 リンク |
http://www.shirakami-fujisatokan.jp/ ※最新情報はリンク先をご確認ください |
秋田県は7割以上が森林と言われるほど、自然が豊かなところです。そのため、移動手段は車を使い、ドライブしながらの観光がおすすめです。田沢湖や抱返り渓谷、白神山地で自然の神秘的な景色に癒されたり、武家屋敷やなまはげ館で日本の歴史を学んだり、それぞれのスポットをじっくり堪能できる計画を立ててみてくださいね。