石見銀山は、アジアで初めての鉱山遺跡です。採掘当初から森林伐採をせず、鉱脈に沿って狭い坑道を掘り進める採掘方法が採用されていました。環境に配慮されていることも評価され、2007年には世界遺産へ登録されました。

石見銀山には大小合わせて600以上の間歩と呼ばれる、銀鉱石を採掘する坑道があります。中でも龍源寺間歩は、常時公開され見学ができる唯一の坑道です。壁面や天井にはノミで掘った跡が残り、すべて手作業で掘っていた当時の様子が知れるでしょう。

石見銀山の近くには、「大森の町並み」と呼ばれる江戸時代の武家屋敷や代官所跡、銀山で栄えた豪商の住宅などの、歴史的建造物が数多く残されています。

地元の人の手により守られてきた町並みは、まるで江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気。散策の休憩ができる落ち着いた雰囲気のカフェや、お土産にぴったりな銀細工のお店などもあります。

仁摩（にま）サンドミュージアムは砂、時、環境をテーマとした博物館で、砂のオブジェや世界の砂が展示されています。6基のピラミッドが特徴的な建物ですが、これはエジプト・クフ王のピラミッド墓室から採取された砂と、琴の浜の砂が同じ鳴砂であることが由来です。

一番大きなピラミッド中央には、世界最大の1年計砂時計「砂暦」が展示されています。1年かけて落ちる砂は約1t。その大きさは圧巻です。

砂絵づくりのワークショップでは、来館者1人につき1枚、砂絵のカードまたはしおりの作成が無料でできます。他にも砂の標本づくりや、サンドアート体験が無料で楽しめます。他にもサンドフラワーや砂時計づくりなど有料ワークショップもあるため、家族の思い出を形に残してみてはいかがでしょうか。

出雲大社は縁結びの神様として知られている、大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）を祀るお社です。ここでいう縁結びとは男女の縁だけではなく、人々のあらゆる繋がりのご縁を結ぶとされています。そのため全国から多くの人たちが良縁を求め、出雲大社を訪れています。

本殿までの間に、石、鋼、鉄、銅と素材の異なる4つの鳥居があるのが特徴です。1つの鳥居をくぐるたびに、少しずつ神様に近づくようで神聖な気持ちが味わえるでしょう。

大きなしめ縄が特徴的な拝殿は、1959年5月に工事が完了しました。戦後最大の木造神社建設といわれています。また出雲大社の祭事・神事が行われる場所です。

現在の10月〜11月である旧暦10月は、和風月名（わふうげつめい）で「神無月（かんなづき）」と呼ばれますが、全国の神々が出雲に集まるため出雲では「神在月（かみありづき）」と呼ばれます。「神迎祭」や「神在祭」などの行事は、出雲大社でしか見ることができません。

2日目の最初に向かうのは出雲大社から車で20分ほどの場所にある、出雲日御碕灯台です。地面から塔頂までの高さは43.65mと、石造りの灯台の中では日本一の高さを誇ります。平成10年には「世界各国の歴史的に特に重要な灯台100選」に選定されました。

灯台の上は展望台になっていて、163段の階段を登りきると、水平線まで見渡せる壮大な景色に出会えます。灯台から見る景色と、空と海の青に映える白い灯台の姿、どちらも美しく心に残ることでしょう。

松江フォーゲルパークは、出雲大社から松江城を結ぶ、出雲縁結び街道の途中にあります。
センターハウスにある展示温室は、約8000平方メートルの広さで国内最大規模です。常に20度に保たれた温室内では、一年中満開の花々を咲かせています。

フォーゲルパークのフォーゲル（Vogel）は、ドイツ語で鳥のこと。名前の通り、水鳥温室と熱帯鳥温室を中心とした温室では、約90種類もの鳥たちと実際に触れ合えます。他にもペンギンのお散歩や、タカやハヤブサたちのバードショーなど、鳥たちが活躍するイベントがたくさんあるので、子どもも飽きずに楽しめるでしょう。