天橋立（あまのはしだて）は京都府の北部に位置し、宮津湾と阿蘇海を区切るように延びた砂嘴（さし）です。砂嘴とは砂が積み重なってできた土地のこと。長い年月をかけて地形が形成されていき、天橋立は約4000年前に誕生しました。

全長3.6kmの砂地には約6,700本の松が自生し、一面に松並木が広がります。海と松、そして白い砂地という天橋立の美しさは、日本三景の一つに数えられるほど。かの有名な歌人、与謝野寛・晶子夫妻や画家の雪舟など、文化人からも愛されてきました。

絶景を堪能できるスポットとしては、天橋立ビューランドがあります。こちらを訪れたら“股のぞき”をしてみましょう。股から見える天橋立は、まるで天を舞う龍のように見えることから「飛龍観」と呼ばれています。

園内には歩きながら天橋立を鑑賞できる展望台「飛龍観回廊」や、眼下に広がる絶景を満喫できるリフト・モノレール、子どもが遊べる遊園地があり、天橋立観光を存分に楽しめます。

癒しを求める人におすすめなのが、天橋立から車で約15分の場所に位置する金引の滝（かなびきのたき）。京都府内で唯一、日本の滝100選に選ばれている滝です。涼を求める人、自然を感じたい人が多く足を運びます。

高さ約40m、幅約20mの滝は水が左右に分かれて流れ落ち、その姿から右側は「男滝」、左側は「女滝」と呼ばれているそうです。こちらの滝の特徴は滝壺がないところ。通常、滝は少し離れた位置から鑑賞しますが、金引の滝では間近まで近づけます。

また、金引の滝では1人5,000円で滝行体験が可能です。強く流れ落ちる滝に打たれると、気持ちを切り替えられるかもしれません。

美山かやぶきの里は、京都を代表する観光スポットの一つ。美山町には江戸から明治にかけて建てられた、かやぶき屋根の家屋が現存しています。かやぶき屋根の家屋が特に多い北集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されるなど、日本の原風景や歴史を伝える大切な場所です。

春は桜やツバキ、初夏はアジサイ、秋はソバの花、冬は一面に冬景色など、美山かやぶきの里には四季折々の風景が広がります。集落内にはお食事処やカフェ、甘味処、パン屋などがあり、里の味を堪能できます。民宿もあるので、泊まりがけで京都に訪れる際にもおすすめです。

嵐山高雄パークウェイは、嵐山から高雄までをつなぐ有料道路です。全長10.7kmのコース内には4ヵ所の展望台があり、山々の美しさや京都の街並みを望めます。ドライブの途中で立ち寄って、新鮮な空気を感じながら絶景を堪能してみてはいかがでしょうか。

こちらの見どころはドライブウェイや風景だけではありません。コース内には遊園地やバーベキューエリア、フィッシングエリア、ドッグランなど、家族で楽しめるレジャー施設が豊富で1日を通して楽しめます。四季を感じたいときは、高雄口ゲートから約4kmの場所にあるフラワーパークへ。季節の花々が咲き誇る花畑が一面に広がります。

将軍塚 青龍殿は東山の山頂にあり、東山ドライブウェイを進むとたどり着ける歴史と自然に触れられるスポット。敷地内には国宝の青不動を祀る「青龍殿」や、展望スポット「大舞台」、坂上田村麻呂（さかのうえのたむらまろ）の墓である「将軍塚」、桜や紅葉の名所「庭園」があります。

「大舞台」からは京都市街はもちろん、大阪近郊までを臨めます。日が暮れると夜景スポットに早変わり。光の少ない山と、眩いライトに照らされる市街のコントラストは圧巻です。桜や紅葉が見頃を迎える春と秋には、日没からライトアップが行われます。