九頭竜湖（くずりゅうこ）は、九頭竜川の上流に建設された九頭竜ダムにせき止められてできた人造湖です。ロックフィルダム式という岩石や土砂を積み上げる方法で建設されたダムで、日本のロックフィルダム式の中では2番目の大きさを誇ります。岩石でデコボコした造りは、周辺の豊かな自然になじみます。

ダムには展示室があり、九頭竜ダムについてや、建設の様子のパネルなどが展示されていて無料で見学ができます。

九頭竜湖には瀬戸大橋の試作品として建設された全長266mの箱ケ瀬橋がかかっています。夢のかけはしともいわれ、橋のオレンジ色と九頭竜湖の湖面、周りの豊かな自然が調和する美しいスポットです。この橋からは九頭竜湖をぐるりと見渡せて、九頭竜湖の雄大さを実感できるでしょう。

永平寺は寛元2年（1244年）に、曹洞宗の開祖・道元禅師（どうげんぜんじ）によって開かれた修行道場です。全国から修行僧が集まり、修業に励む様子をみられます。

約100万坪の敷地には70棟ほどの建物が並んでいます。七堂伽藍（しちどうがらん）と呼ばれる7つのお堂は、すべて回廊でつながっていてじっくり見てまわれます。

傘松閣（さんしょうかく）の2階は、絵天井の間として知られる156畳の大広間です。天井には、昭和初期の有名画家144人による日本画が230枚も埋め込まれていています。絵のほとんどが花鳥風月ですが、5枚だけ鯉、唐獅子、栗鼠（りす）が存在します。特別な5枚を探してみるのもおすすめです。

永平寺では座禅体験があり、姿勢の正し方や呼吸の整え方を指導してもらえます。ゆっくりと心を落ち着けて、自分自身を見つめ直す貴重な時間になることでしょう。

東尋坊は、昭和10年(1935年)に天然記念物に指定された、国の名勝です。荒々しい岩肌の断崖に日本海の荒波が打ち寄せる様は迫力があります。テレビドラマのクライマックスシーンでよく使われることでも有名です。東尋坊の柱状の岩でできた豪快な岩壁は、約1kmも続いています。これほど大規模な柱状の岩壁は世界に3か所しかなく、珍しく貴重な場所です。

海からの視点で東尋坊をみられる、遊覧船があります。先端にある雄島、ライオン岩やろうそく岩など変わった岩を、間近で感じられるでしょう。所要時間は30分程度です。

周辺には昔ながらのお土産屋や食事処、カフェがあります。食事処では日本海でとれた新鮮な海の幸が食べられます。カフェでは海を眺めながらくつろげるため、昼食や休憩をとるのにおすすめです。

越前海岸に日本海の浸食でできた奇岩が並ぶ場所があり、そのスポットを弁慶の洗濯岩といいます。源頼朝に追われている源義経と弁慶が、逃げている途中にこの岩で洗濯をしたという伝説からそう呼ばれるようになりました。日本海の荒波により削られて残ったごつごつした硬い岩が、海岸の一面に並んでいる様も洗濯岩と呼ばれる由来です。

弁慶の洗濯岩の駐車場から歩いて3分ほどのところに、神の足跡と呼ばれる縦5m、横2mの大岩があります。左は足袋、右はわらじのようにみえる2つの岩です。干ばつに苦しむ村を救った際に、神様が残した足跡だと言い伝えられています。

なお弁慶の洗濯岩の駐車場にはトイレがあるので、ドライブの休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

日本海の荒波と強い風の浸食により、長い年月をかけてできた洞穴です。海になだれ込むようにせり出た大きな岩に、穴が開いたようなトンネルは、自然が作り出したとは思えません。

呼鳥門はかつて国道で車が走行していましたが、2002年になるとすぐ隣に呼鳥門トンネルが開通したため通り抜けはできなくなりました。しかし遊歩道が整備されたため、間近で天然のトンネルを眺められるようになっています。

呼鳥門がある越前海岸一帯は、海沿いを国道が通っています。どこまでも続く空と海を眺められ、ドライブコースとして人気があります。岩の壮大さや、夕日の美しさなど、日常ではみられない自然の景色に出会えるでしょう。