山口県宇部空港から車で約1時間30分、山口県岩国市にある岩国城の山の麓に到着します。1608年に建てられた岩国城は、標高約200メートルの山頂に位置し、山頂の展望台からの景色が見事なことで有名です。天気の良い日には、瀬戸内海に浮かぶ島や宮島、四国まで一望できることもあります。眼下には岩国の城下町が広がり、「日本三名橋」に数えられる5連アーチの「錦帯橋」の姿も臨めます。

岩国城のある山頂へは、麓にある吉香公園前からロープウェー向かいます。ロープウェーからお城までは徒歩10分ほど。城内には日本刀、甲冑、武具などが展示されていて、景色以外も楽しめるようになっています。また、山頂に歩いて登れる登山道もいくつかあり、舗装された登山道では30分ほどで登頂可能です。自然の景色を楽しみながら、ゆっくり登城したい場合にはこちらもおすすめです。

岩国城から車で約1時間、山口県中南部の防府市にある防府天満宮に到着します。904年に建立された由緒ある神社で、日本で最初に創建された天満宮と称しています。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並び、日本三大天満宮のひとつです。学問の神様とされる菅原道真公をお祀りした神社で、合格祈願や学業成就の他、様々な行事も多数あり、毎年多くの人が参拝に訪れています。

広い境内には登録有形文化財や県指定史跡、県指定有形文化財など、文化的価値のある建造物が並びます。彩色や彫刻などの装飾を避けた、平安時代の優麗繊細な様式をとった社殿も登録有形文化財です。1629年に建立された約6mの高さの石鳥居は、年代が判明している中では山口県下最古。神聖な雰囲気漂う大石段、撫でると願いが叶うとされている牛の像など見所が豊富です。

天満宮周辺には、食事処やお土産屋さんも豊富に揃うので、じっくり観光が楽しめそうですね。

防府天満宮から約45分走ると秋吉台に到着します。秋吉台は、石灰岩などから形成された日本最大級の広さを誇るカルスト大地です。山口県の中西部美祢市に位置し、国定公園、そして特別天然記念物に指定されています。秋吉台のカルスト大地は、約3億5千万年という長い年月をかけてサンゴ礁が石灰岩になり、石灰岩が雨に溶けてできあがりました。

秋吉台国定公園の総面積は4,502ヘクタール、広大で雄大な自然の大地は四季折々姿を見せます。そして植物の生い茂る大地にいくつもの岩が突き出している不思議な景色に出会うことができます。この岩は、大地の石灰岩が隆起してできたもので、カルスト大地ならではの景色です。

そして秋吉台の絶景を堪能できるスポットが、県道242号線、約8km続くカルストロードです。この道では360度秋吉台の自然に囲まれ、大地に広がる草木、風、空、岩を同時に感じられ、圧倒的な景観を楽しむドライブができます。

萩市から角島大橋までは、日本海側の道を西へ約1時間です。山口県下関市豊北町から、絶景の地として人気の角島に向けて伸びる角島大橋。2000年に開通したこの橋の全長は1780m、無料で渡れる一般道としては日本屈指の長さを誇ります。コバルトブルーに染まる海の上を伸びる白い橋の姿はフォトジェニックで、絶景スポットとしてSNSでも話題になりました。

角島に向かって車を走らせれば、左右に広がるコバルトブルーの海、白い橋、島に見える自然の緑を楽しむことができます。さらに初春には、豊北町側の橋の手前にある海士ヶ瀬公園に菜の花が咲き、青、白、緑のコントラストに黄色が加わる美しい景色に臨めます。

角島大橋の絶景ドライブの後、目指して欲しいのは島の西端にある「角島灯台」です。全国でも数少ない実際に登れる灯台のうちのひとつで、2020年に現役の灯台として初めて重要文化財に指定されました。展望台からは空と海の大パノラマを見ることができ、島内一の絶景スポットです。