新宿御苑に植えられている桜は約65品種、計1,100本。例年、3月中旬頃になるとカンヒザクラが咲き誇り、春の訪れを告げます。下旬にはソメイヨシノやオオシマザクラなど、複数の桜が見頃を迎え、園内の全域で桜を鑑賞できます。

新宿御苑で桜を鑑賞する場所として特におすすめなのは、日本庭園やレストハウス前に広がる池です。天気が良い日は渕に植えられた桜が水面に映し出され、逆さ富士ならぬ“逆さ桜”を楽しめます。

なお、新宿御苑は1906年に皇室の庭園として誕生した歴史を持つ、都内でも随一の由緒正しいスポットです。園内には芝生が広がる「風景式庭園」や、ヨーロッパ式の「整形式庭園」、池泉回遊式の「日本庭園」、屋敷跡地にある「玉藻池」と、異なる魅力を持つ複数の庭園が広がります。

埼玉県にある県営権現堂公園の桜が見頃を迎えるのは3月下旬頃です。1kmにわたり、約1,000本のソメイヨシノが一直線に咲き誇ります。1号公園から4号公園の中で、桜の名所として有名なのは4号公園の「幸手権現堂桜堤」です。

幸手権現堂桜堤には、桜の他に菜の花やあじさい、彼岸花も植えられていて、季節ごとの風景を楽しめます。堤に広がる桜のピンク色と、菜の花の黄色のコントラストは一見の価値あり。例年、「桜まつり」が3月下旬から4月上旬にかけて開催されます。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

赤城南面千本桜は群馬県を代表する桜の名所です。約1.3kmの道路沿いに、1,000本以上のソメイヨシノが並びます。これらの桜は、1956年から3年間の月日をかけて地元の人々が植栽したもの。約70年が経過した現在も、この地に訪れる人々の心を鮮やかに彩ります。

赤城南面千本桜が見頃を迎えるのは、例年4月上旬から中旬頃です。道路の両脇に植えられた桜が満開になった姿は、まるでピンク色のトンネルのよう。4月には「赤城南面千本桜まつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。

茨城県にある日立市かみね公園には約1,000本の桜があり、4月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。中心部分にある2階建ての「頂上展望台」からは、日立市内や太平洋も一望できます。ぐるっと一周を見渡して、園内に広がる桜を鑑賞してみてはいかがでしょうか。桜は駐車場の近くにも多く植えられているので、車を降りてすぐに写真撮影できます。

日立市かみね公園は、「かみね動物園」や「かみね遊園地」を始めとする複数の施設から構成されています。動物とのふれあいやアトラクションなど、家族みんなで1日中楽しめるスポットです。