鹿児島空港から車で約40分のところにある「霧島神宮」は、創建が6世紀と、長い歴史のある神社です。建国神話の主人公、瓊瓊杵尊（ニニギノミコト）を祀っています。1715年に重建された現在の御社殿の内、本殿（ほんでん）、幣殿（へいでん）、拝殿（はいでん）は令和4年2月9日に国宝に指定されました。

そして、霧島地方には「霧島の七不思議」と呼ばれる不思議な現象やスポットがあります。七不思議の内の4つのスポットが、霧島神宮の旧参道にあるので参拝と合わせて巡ってみるのもいいですね。

また、境内は花と紅葉の名所とされ、四季を感じられるスポットです。展望所からは鹿児島湾や桜島、鹿児島市街地、開聞岳方面に臨めます。

霧島錦江湾国立公園内にある、「霧島神話の里公園」には、ちびっこ広場をはじめ、スーパースライダー、ロードトレインなどの設備が豊富に揃っています。小さな子供からご年配の方まで安心して楽しめるレジャー公園です。

園内には、他にも霧島の雄大な自然を堪能できるスポットが複数あります。錦江湾や桜島が臨める休憩所や、開聞岳までを一望できる展望広場があります。遊覧リフトに乗って、山頂に向かいながら霧島の山々に臨むのも一興です。併設された道の駅では、霧島の特産品を購入できる他、レストランでは郷土料理を味わえます。

250年程前に整備された武家集落の姿を残す「知覧武家屋敷庭園群」は、江戸時代の雰囲気を肌で感じられる場所です。1981年に国選定重要伝統的建造物群保存地区に選定され、7庭園が『知覧麓庭園』として国の名勝に指定されています。

約700メートルの武家屋敷通りでは、連なる石垣と生垣、母ケ岳の借景が美しい街並みを作っています。2018年放送の大河ドラマ「西郷どん」のロケ地にもなりました。

「池田湖」は指宿市にある九州最大のカルデラ湖です。約5700年前に火山活動により形成され、その大きさは周囲15km・水深233mに及びます。謎の巨大生物「イッシー」が棲む伝説の湖でも知られていますが、実際に体長2m・胴回り50cmまで成長する大うなぎが棲息していることでも人気を博しています。

また、日本一早く菜の花が咲くことでも有名です。菜の花は12月下旬から翌年2月上旬に見頃を迎え、春にはポピーやデイジー、秋はコスモスなど、色鮮やかな花群が湖畔を彩ります。よく晴れた日には、咲き誇る花の後ろに「薩摩富士」の別名を持つ開聞岳に臨めます。

池田湖畔に2022年10月にグランドオープンした「IKEDAKO PAX（いけだ湖パクス）」には、カフェや広場、水上デッキなどがあるので、湖を眺めながら一息ついてはいかがでしょうか。

指宿市山川大山には、JR日本最南端の小さな無人駅「西大山駅」があります。正面に「開聞岳」、駅は田園に囲まれたのどかな景観で、鉄道ファンだけでなく、多くの観光客を魅了しています。

駅の敷地内にある、菜の花色の「幸せを運ぶポスト」も有名です。また、プラットフォームには「幸せの鐘」や「旅の思い出ノート」が置かれ、訪れた人々の思い出を刻んでいます。
隣接する直売所では食事ができる他、『JR日本最南端の駅到着証明』の発行や、お土産も販売しています。