大滝鍾乳洞は、東海地区最大級の大きさを誇る石灰洞窟です。長さは約2キロで、そのうちの700メートルが鑑賞用コースとして公開されています。見学時間は約30分と、気軽に立ち寄れるスポットです。
大滝鍾乳洞が発見されたのは1969年と約50年前ですが、鍾乳石が1センチ伸びるには約100年必要と言われていることから、誕生したのは2億年前以上と言われています。鍾乳洞の奥深くにある地底湖に蓄えられた豊富な地下水によって、鍾乳石は今この瞬間も成長を続けています。
そんな大滝鍾乳洞では、乳白色や赤みを帯びた鍾乳石の造形美はもちろんのこと、「天上界」と呼ばれる鍾乳石群や、落差30メートルの「神秘の大滝」も鑑賞できます。
また、大滝鍾乳洞は鍾乳洞の入り口まで木製のケーブルカーに乗って向かうのも特徴です。斜面をトロッコのようなケーブルカーで上り、その先の鍾乳洞を歩くと、まるで冒険をしているかのような気分に。
大滝鍾乳洞は、郷土料理「鶏（けい）ちゃん」を始めとする各種メニューを扱っているレストランと、みたらし団子や飛騨牛コロッケなどをテイクアウトできるお店もあるので、観光ドライブ中の食事スポットとしてもおすすめです。

大滝鍾乳洞を出発したら、がんだて公園に向かいましょう！がんだて公園は、県指定天然記念物の「巌立（がんだて）」を一望できる公園です。巌立は、約5万4000年前に起こった御嶽山の噴火によって流れ出た溶岩から形成されました。高さ約72メートル、幅約120メートルという巨大な岩壁は、自然の雄大さと地球の歴史を感じさせます。
少し休みたくなったら、公園のすぐ近くにある「がんだて茶屋」へ。カレーや肉まん、飛騨の郷土料理「しし汁」などを食べつつ、ほっと一息つけます。店内には山菜やアマゴなど、飛騨小坂の特産品を扱っている売店もあるので、お土産の購入先としてもおすすめです。

大滝鍾乳洞とがんだて公園で自然を満喫したら、いざ下呂温泉へ。下呂温泉は群馬県の草津温泉、兵庫県の有馬温泉と並ぶ「日本三名泉」の一つで、1000年の歴史を持ちます。
下呂温泉周辺ではプリンや煎餅、飛騨牛串焼きなど、さまざまな温泉グルメを味わえます。複数ある足湯を巡りつつ、食べ歩きをするのも一興ですね。

合掌村は、主に白川郷から移築した合掌造りの民家を鑑賞できる人気の観光スポットです。重要有形民俗文化財に指定された「旧大戸家住宅」を筆頭とした10棟の民家からは、合掌集落の生活風景がうかがえます。
合掌造りの民家以外にも、陶器の絵付・ロクロ体験、さるぼぼ作りなどができる体験施設を始め、お食事処や売店、足湯や神社など、さまざまな見どころがあるため、1日中楽しめそうです。
また、例年3月上旬から11月下旬までは、合掌村の入り口で「いでゆ朝市」が開催されています。並んでいるのは、野菜やトマトジュース、地酒、雑貨など、地元の特産品や飛騨の名産品ばかりです。朝市の開催時間は8時から12時までなので、合掌村に入る前に立ち寄ることをおすすめします。

郡上八幡城は、郡上八幡のシンボル的な存在です。戦国時代末期に、武将・遠藤盛数がこの地に陣を構え、息子の遠藤慶隆が築城。1871年に廃城となるまで、時代や人々の暮らしの変遷を見守ってきました。
現在のお城は、1933年に再建されたものです。日本で最も古い木造再建城として、石垣が岐阜県指定史跡に、模擬天守は郡上市有形文化財に指定されています。
2023年、郡上八幡城は再建90年を迎えます。下呂温泉エリアを観光する際は郡上八幡城に足を運び、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。