大阪から有馬温泉までは、車で1時間40分。神戸市北区にある有馬温泉は、草津温泉（群馬県）と下呂温泉（岐阜県）に並ぶ「日本三名泉」の一つです。有馬温泉は『日本書紀』に名前が出てくるほど歴史の長い温泉地で、かの有名な武将・豊臣秀吉と、妻・ねねが愛した地としても知られています。
そんな有馬温泉では7つの泉質を楽しめ、金泉・銀泉のお湯には療養泉として指定される7つの成分が含まれています。温泉街には足湯スポットも複数あり、なかでも「金の湯」に隣接する「太閤の足湯」は無料で足湯を楽しめます。
有馬温泉街は、秀吉と妻・ねねの銅像や、赤くなだらかな曲線が美しい「ねね橋」など、温泉以外にも見どころが豊富です。
ちなみに、有馬エリアは周囲を複数の山で囲まれているため、もともとは「有馬」ではなく「山と山の間にある土地」を示す「有間」と書いていたそうですよ。有馬温泉に訪れた際は、六甲山ロープウェイに乗って、自然美を楽しむのもおすすめです。

大阪から南紀白浜温泉までは、車で約2時間。南紀白浜温泉は「日本三古湯」の一つで、海岸沿いにある7つの温泉の総称です。“白浜”という名称の通り、海岸の砂は白い輝きを放ちます。海沿いには温泉施設が軒を連ね、太平洋を一望できる露天風呂が人気を集めています。
南紀白浜温泉の近くには、2,000頭近くの動物が暮らす「アドベンチャーワールド」や、新鮮な魚を味わえる「とれとれ市場」、トリックアートで遊べる「白浜エネルギーランド」など、観光スポットが豊富です。訪れた際は、温泉の前後に足を運んでみてはいかがでしょうか。

天橋立温泉も、大阪から車で約2時間の距離です。1991年、天橋立温泉は天橋立の近くに湧き出ました。他の温泉と比較すると歴史は浅いものの、その立地の良さも相まって根強い人気を誇っています。
天橋立温泉の源泉は、療養泉の一つである塩化物泉です。冷え性や切り傷、皮膚の乾燥などの改善に期待ができると言われています。また、湯上がりの肌がしっとりとすることから「美人の湯」とも呼ばれています。
天橋立温泉の近くにある天橋立は、全長約3.6キロの砂州に7,000本近くの松の木が自生する砂州です。松島（宮城県）・宮島（広島県）と並び、「日本三景」に数えられています。天橋立温泉を拠点に天橋立にも訪れると、自然の神秘を感じられるでしょう。

洲本温泉は大阪から車で約2時間10分です。昭和時代に開かれた、淡路島最大の温泉地として知られています。1993年には開発によって新しい源泉が発見され、「うるおいの湯」が誕生しました。
洲本温泉では海岸沿いに温泉宿が並び、オーシャンビューの露天風呂を楽しめます。泉質は、なめらかな肌触りが特徴のアルカリ性単純温泉です。湯上がりは「うるおいの湯」という名称通り、肌がしっとりとうるおっているでしょう。
また、洲本温泉の近くには国指定史跡の「洲本城」や、落差14.5メートルの「鮎屋の滝」などがあります。1泊2日で訪れる際は、洲本温泉を拠点に観光を楽しむのもおすすめです。

三重県北部に位置する湯の山温泉は、大阪から車で約2時間15分です。見上げた先には、標高1,212メートルの御在所岳（ございしょだけ）がそびえ立っています。
湯の山温泉の開湯は718年。実に1,300年以上も人々に愛されてきた温泉地です。泉質はアルカリ性のラジウム泉で、肌に良い作用があることから「美肌の湯」と呼ばれています。
せっかく湯の山温泉に訪れたのなら、御在所岳にも行ってみましょう！湯の山温泉にはロープウェイの駅があり、約12分で山頂へ到着します。