「おみちょ」の愛称で市民に親しまれている近江町市場は、300年以上もの間「金沢市民の台所」として金沢の豊かな食文化を支えてきました。市場内には鮮魚店や青果店が約170店軒を連ね、地元に住む人や観光客で賑わいます。

近江町市場の目玉は、なんといっても日本海で獲れた新鮮な海の幸です。地物を使ったお寿司や海鮮丼はもちろん、店頭で買った魚介をその場で食べられるお店もあり、近江町市場ならではの楽しみ方ができます。

近江町市場の活気あふれる雰囲気も見どころの一つですが、混雑が心配な人は早い時間に訪れるのがおすすめです。朝早くから営業しているお店も多く、充分に市場を楽しめます。開店時間はお店により異なるので事前に確認して行きましょう。

兼六園は江戸時代に作られた庭園で、日本三名園のひとつです。国の特別名勝にも指定され、2024年には開園150周年を迎えました。広大な園内に点在する池や茶屋、築山を巡りながら、全体を楽しめるのが特徴です。

風情ある庭園は季節ごとに表情を変え、いつ訪れても心に残るような美しい景色が楽しめます。1年を通して野鳥も見られ、バードウォッチングの場にもうってつけです。昔ながらの日本の情緒に浸り、穏やかな時間を過ごしませんか。

兼六園では、観桜期や紅葉期のライトアップによる夜間開園や、季節によって期間的に開催されるイベントがあります。楽しいイベントが盛りだくさんなので、訪れる前に公式HPの情報を確認するのがおすすめです。

白山比咩神社（しらやまひめじんじゃ）は、全国に3000社もある白山神社の総本宮です。御祭神の白山比咩大神（しらやまひめおおかみ）は別名、菊理媛神（くくりひめのかみ）とも呼ばれ、ご縁を「くくる」神と言われています。

白山比咩神社では毎月1日に「おついたちまいり」があり、無事に過ごせた1ヶ月への感謝と、新しい1ヶ月の無病息災や家内安全などの祈祷を行います。表参道や境内にそびえる杉やあすなろの木は樹齢1000年を超えるともいわれ、自然の神秘的な景色も楽しめます。

すぐ近くにある宝物館には、神祭山である白山の歴史を知る上で欠かせない国宝や重要文化財などの貴重品が所蔵されています。訪れた際に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

日本自動車博物館は、車の展示数が約500台と日本最大級を誇る自動車博物館です。1978年に日本で最初の自動車博物館として開館されました。20世紀に日本国内で活躍した車を中心に収集し、当時使われていた状態のまま保存されています。

さまざまなメーカーやジャンル、コンセプトに分けて展示され、圧巻のコレクションが楽しめます。車愛好家はもちろん、誰もが車に夢中になれるスポットです。ぜひ、お気に入りの1台を見つけてみてはいかがですか。

日本自動車博物館では、走行見学会や期間限定の特別企画展が実施されています。車の素晴らしさを体験できるイベントを見逃さないよう、HPの案内を確認しましょう。

加賀三湖の一つである柴山潟は、太陽の位置によって湖面の色を変えることから「彩湖」とも呼ばれています。釣りやボート、夏には花火大会、冬には冬鳥が見られ、1年を通して楽しめるのが特徴です。晴れの日には、背景に雄大な白山が佇む見事な絶景が見られます。

見どころは、日本でも有数の規模を誇る巨大噴水です。ダイナミックに水しぶきをあげる姿はまさに、水面に咲く花のようです。噴水は1日に13回、夏場は15回上がり、夜にはライトアップされた幻想的な演出が楽しめます。

柴山潟の周辺は散策にもよく、のどかな景色を堪能できます。この機会にぜひ、自然のもとで、新鮮な空気を沢山吸えるスポットに足を運びませんか。

鶴仙渓は約1.3kmの大聖寺川の渓谷です。かつて俳人の松尾芭蕉もこの地を訪れ、旅の疲れを癒していたといわれています。近くには、松尾芭蕉を祀った芭蕉堂や、九谷焼や尾形光琳の作品が展示されている場所もあり、見どころが満載です。

遊歩道があり、散策にもうってつけです。周辺には奇岩怪石、変わった形の橋などがあり、のんびりと自然を満喫できます。1年を通して四季折々の景色が楽しめますが、紅葉の季節はおすすめです。赤やオレンジに染まる景色と、川とのコラボレーションは息を吞むほどの絶景を生み出します。

春には「川床」が現れ、景色と共に甘味を楽しめます。情緒ある自然の中でゆっくりとした時間を過ごしたいという人は、ぜひ訪れてみてください。