「津偕楽公園（つかいらくこうえん）」は、季節の植物が見られるスポットです。4月初旬ごろには約1,000本のソメイヨシノ、約2,500株のひらどつつじ、約800株のむらさきつつじが咲きます。11月ごろになると、紅葉で赤く彩られます。旅行1日目は、季節の植物を眺めながらのピクニックから始めるのはいかがでしょうか。

桜や紅葉を眺めるだけではなく、土地の趣深い歴史に思いをはせるのも良いでしょう。江戸時代、この土地は津藩主の鷹狩り場の休憩用の御殿が建てられていた場所でした。しかし後に、藩で活躍した家臣たちに分け与えられます。そして安政時代に入り、幕末も近くなったころ、津藩第11代藩主 藤堂高猷（とうどうたかゆき）がこの土地を買って「偕楽園」という名の山荘を造営しました。

腕の立つ庭師・植木職人の手により、美しい庭園ができあがった他、ソメイヨシノの品種改良にも成功します。津偕楽公園が桜の名所となっているのは、山荘を計画した藤堂高猷と、当時の職人がいたからこそです。ここを訪れた際は、ぜひそんな背景を思い浮かべながら園内を散歩してみてはいかがでしょうか。

日本三大観音のひとつ、「津観音」こと「恵日山（えにちざん）観音寺大宝院」です。開運・病気平癒・商売繁盛のご利益があるとされる聖観音立像（しょうかんのんりつぞう）が祀られています。家族の運気上昇や平穏、仕事運上昇を祈願するのにおすすめのスポットです。

聖観音立像の他には、国府阿弥陀三尊（こうあみださんぞん）が祀られています。天皇の祖神とされる天照大神（あまてらすおおかみ）の本地仏です。伊勢神宮とともにお参りされることが多く、いつしか国府阿弥陀三尊にもお参りしないとご利益が半減するといわれるようになりました。国府阿弥陀三尊は、正月三が日、毎月18日に行われている縁日にのみお目にかかれます。

訪れるタイミングによっては季節の行事を楽しめるかもしれません。5月には桐の花が咲く様子が見れて、7月には七夕祭りが行われます。8月は、参拝すると千日分の功徳があるといわれている十日観音があります。旅行の日程が決まっていないのなら、縁日や季節の行事にあわせるのも良いでしょう。

1日目の午後には、「津ヨットハーバー」でクルーザーヨットやモーターボートの体験はいかがでしょうか。どちらも約1時間、ゆったりと津市の海をクルージングできます。クルーザーヨットなら5名、モーターボートなら9名まで同時に乗船可能です。

夏になると、管理棟（クラブハウス）の2階テラスでバーベキューができます。コンロや鉄板、トング、椅子、テーブルなどの設備が揃っていて、用意するのは食材や食器類、炭のみです。1ブース10〜15名なので、自分の家族、親戚や友人家族とも一緒に楽しめます。

毎年7月末には、津ヨットハーバーの隣「阿漕浦（あこぎうら）海岸」で花火が打ち上がります。一発一発が丁寧に打ち上げられる、しっとりと楽しめる花火大会です。7月末に訪れた際にはクルージング体験やバーベキューとともに、花火大会も楽しんでみてはいかがですか？

南北朝時代に活躍した武将、結城宗広（ゆうきむねひろ）が祀られる「結城神社」です。しだれ梅で有名ですが、創建200年という歴史深さも魅力です。

結城氏は鎌倉幕府を討伐し、天皇みずから政治を行う天皇親政を復活させました。そして時は経ち、明治天皇は、天皇親政復活に貢献した皇族・武将を主祭神とした神社を創建します。その神社を「建武中興十五社」といい、結城神社はそのうちのひとつです。

結城神社のある場所は、もともと結城氏の館があったとされています。その証拠に、敷地内にはかつての館の土塁や塀が遺されています。また結城氏の墓碑もあり、訪れる際はぜひ手を合わせてください。結城神社のご利益は、交通安全・家内安全・病気平癒・縁結びなどです。旅行2日目は結城神社で、旅行帰りの交通安全や、今後の家族の平穏を祈願するところからスタートしてはいかがでしょうか。

旅行最終日を締めくくるのは、関西の軽井沢と呼ばれている「青山高原」です。伊勢湾全体が見られるほど見晴らしの良い山頂、広い大地に堂々とたたずむ巨大風車など、迫力満点の絶景が楽しめます。日の高いうちはもちろん、夕日とともに眺めるのもおすすめです。

ハイキングコースを辿ると、広大な「四季のさと公園」、昔使われていた「近鉄旧トンネル跡」、山間を流れる「青山高原布引の滝」などが見られます。山頂に着くと、車道を通らずに自然を楽しめる散策路もあります。

ハイキングや山頂散策を終えたら、「乗馬クラブクレイン三重」に立ち寄ってはいかがでしょうか。乗馬クラブクレイン三重では、予約していれば乗馬体験が可能です。大人から子どもまで、全くの初心者でも体験できるので、ぜひ家族全員で挑戦してみてください。