釧路和商市場は1954年からある釧路一古い市場です。50店ほど並び、季節の鮮魚から、カニ・青果・精肉・珍味・菓子まで購入できます。それぞれの店舗で購入したものを全部まとめて発送できるのも嬉しいポイントです。

人気店は数多くありますが、なかでも北海道の海産物を扱う「釧路北匠」は必見です。選りすぐりの鮭や、鮮度を保ちつつ衛生面にも優れた漬け魚などが手に入ります。他にもいくら・たらこ・カニなど、北海道を代表する食材があるので、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

釧路和商市場の名物といえば、場内の対象店舗を巡りながらオリジナルの海鮮丼を作る「勝手丼」です。ご飯の量からネタの種類・量まで自由に選べるので、少なめにしたい人・アレルギー食材がある人・苦手なものが多い子どもでも一緒に楽しめます。

食材をすべて選んだら店員が味付けをしてくれる上、イートインスペースがあるので完成後にすぐ食べられます。漬物や温かなカニ汁と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。

釧路の新鮮なお魚はこちらよりお求めいただけます。

今の釧路だけではなく、歴史にも触れてみたい場合は「釧路市立博物館」が外せません。時代ごとの変化・文化財・地域で育まれてきた生物・先住アイヌについての資料や展示品が揃っています。

見所は、1階に展示されている体長3.5m、高さ2.9mのマンモスのレプリカです。ロシアで発見された本物の化石をもとに作られています。釧路沖で発見された体長7mを超えるミンククジラの標本も迫力満点です。

2階では、釧路の先史時代から近世までの歴史を振り返れます。実際に使われていた道具、船の模型、戦争による弾痕など、貴重な展示品ばかりです。アイヌの生業・信仰・衣食住を学べる4階も見応えがあります。

釧路市立博物館の正面に向かって右側にある「釧路市埋蔵文化財調査センター」では、文化財の鑑賞が可能です。施設内では器や道具などを、広場では旧石器時代から擦文時代に至るまでの遺構・遺物を擁する重複遺跡「北斗遺跡」が見られます。

「尻羽岬（しれぱみさき）」は、厚岸湾（あっけしわん）にあります。定番の観光ルートからは離れた位置にある、穴場スポットです。自然が奏でる波音とともに、絶景の大海原を一望できます。

この岬の名前は、アイヌ語で大地や頭を表す「sir-pa」からきています。その名の通り、海に突出するような形をしていて、海抜100mほどの断崖なので迫力はひとしおです。小さな子どもを連れて訪れる際は、目を離さないよう注意しましょう。

海岸に出ると、「帆掛岩」と呼ばれる鳥居が立つ岩が見られます。運が良ければ、周辺でゼニガタアザラシに出会えるかもしれません。

尻羽岬は日本でも特に涼しい場所といわれていて、夏場にもおすすめです。冷涼な地域でしか見られない、エゾミヤコザサの草原も堪能できます。

「釧路湿原国立公園」は、220.7平方kmと日本最大の広さを誇る湿原と、周辺の丘陵地からなる公園です。園内では、水に恵まれた環境ならではの植物が700種類以上見られます。動物は哺乳類・鳥類約・爬虫類・両生類・魚類・昆虫類と、さまざまな種類が1,300以上生息しています。国の特別天然記念物であるタンチョウは特に必見です。

各所に展望台があり、釧路のあらゆる表情が見られるのも魅力です。美しい夕日を見るなら「細岡展望台」がうってつけです。「サルボ展望台」では、湿原と湖沼の絶景が見られます。また植物のヤチボウズの形をした「釧路市湿原展望台」は、建物自体を見るのも楽しめます。

ホーストレッキングやカヌーツアーなど、普段できない体験もできます。冬にはワカサギ釣りをして、釣ったものを家族みんなで調理して食べるのもおすすめです。

「阿寒湖」は、広大な湖はもちろん、マリモやアイヌコタン（集落）でも有名なスポットです。「阿寒摩周国立公園」内で見られる阿寒湖は、周囲がおよそ26kmと、北海道で5本の指に入る大きさを誇ります。

遊覧船に乗れば、湖の景色を眺めながら「マリモ展示観察センター」に行けます。国の特別天然記念物とされる、直径15cm越えの大きな球状のマリモが見られる施設です。阿寒湖周辺を歩いて回った後、休憩がてら穏やかな波に揺られるのも良いでしょう。

阿寒湖南側には、北海道最大規模の「阿寒湖アイヌコタン」があります。先住アイヌの伝統芸の鑑賞・民芸品の購入・食事で、普段とはひと味違う時間を過ごしませんか？