尾瀬沼や尾瀬ヶ原などがあり、自然豊かな尾瀬。複数の県にまたがる日本最大級の湿地帯で、四季折々の植物を観賞できます。日帰りでも十分楽しめますが、東京中心部から片道4時間半程かかるため、山小屋に宿泊して朝夕の雰囲気を味わうのもおすすめです。今回は車でのお出かけをお考えの方向けに、シャトルバスを利用した日帰り・宿泊ハイキングコースを紹介します。
尾瀬エリア
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福島県南会津郡
樹海ライン
樹海ラインとは、福島県と新潟県をまたぐ国道352号線の一部(約50km)のこと。樹海ラインは自然豊かなドライブスポットではありますが、急なカーブが多いため運転には注意が必要です。
尾瀬でハイキングをするには、どこかの駐車場に車を停める必要があります。今回のように「尾瀬沼コース」を選ぶ場合は、樹海ライン場にある「尾瀬沼御池駐車場」がおすすめです。駐車料金は1回1,000 円で、車を停めたまま尾瀬を歩き、そのまま山小屋に宿泊できます。
車を停めたら、同駐車場から運行している「沼山峠」までのシャトルバス(片道20分、600円)に乗車します。駐車場とバス停の両方にトイレがありますので、ハイキング前に身支度を整えておきましょう。
名称 | 樹海ライン |
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所在地 | 福島県南会津郡檜枝岐村御池~魚沼市宇津野銀山平地図 |
アクセス | 国道352号線の一部 |
駐車場 | 【尾瀬沼御池駐車場】 1,000円/回、420台駐車可 |
入場料 | 無料 |
営業・ 開場時間 |
24時間 |
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福島県南会津郡
尾瀬国立公園
「沼山峠バス停」を降りたら、そこはすでに尾瀬国立公園です。尾瀬国立公園は、福島県・栃木県・群馬県・新潟県の4県にまたがる日本最大の山岳湿地。名曲『夏の思い出』の歌詞にある通り、山々に囲まれた広大な土地には水芭蕉やシャクナゲなど、たくさんの花々が咲き誇ります。
なお、尾瀬は都心よりも10℃近く気温が低い日もありますので、ハイキングをする際は現地の気候に合わせた服装にしましょう。寒さ・雨対策として、防寒具や雨具も忘れずに。
名称 | 尾瀬国立公園 |
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所在地 | 福島県南会津郡檜枝岐村地図 |
アクセス | 関越自動車道「沼田IC」より約180km |
駐車場 |
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入場料 | 無料 |
営業・ 開場時間 |
24時間 |
参考 リンク |
https://www.env.go.jp/park/oze/ ※最新情報はリンク先をご確認ください |
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福島県南会津郡
尾瀬沼
「沼山峠バス停」から1時間20分ほど歩くと、尾瀬沼に到着します。尾瀬沼は燧ヶ岳(ひうちがたけ)が噴火した際の岩屑なだれによって誕生した湿地帯です。沼周辺ではさまざまな高山植物に加え、カケス、アカゲラ、オコジョなど、珍しい生き物とも出会えます。
名称 | 尾瀬沼 |
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所在地 | 福島県南会津郡檜枝岐村字燧ヶ岳地図 |
アクセス | 関越自動車道「沼田IC」より約61km |
駐車場 | 【尾瀬沼御池駐車場】 1,000 円/回、420台駐車可 |
入場料 | 無料 |
営業・ 開場時間 |
24時間 |
参考 リンク |
https://www.env.go.jp/park/oze/ ※最新情報はリンク先をご確認ください |
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福島県南会津郡
沼尻平の池塘
尾瀬沼の西端にある沼尻平(ぬしりだいら/ぬまじりだいら)には、複数の池塘があります。夏にはノアザミやヒツジグサ、キンコウカなどの花が咲き、水面を彩る様子に心を奪われるでしょう。周りの湿地帯にもさまざまな植物が生息しており、360度どこを見ても自然に囲まれています。
なお、日帰りハイキングの場合は尾瀬沼か沼尻平から来た道を戻り、「沼山峠バス停」からシャトルバスに乗って駐車場に戻ります。休憩時間も含め、往復で5時間ほどのハイキングコースです。
名称 | 沼尻平の池塘 |
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所在地 | 福島県南会津郡檜枝岐村地図 |
アクセス | 関越自動車道「沼田IC」より約180km |
駐車場 | 【尾瀬沼御池駐車場】 1,000 円/回、420台駐車可 |
入場料 | 無料 |
営業・ 開場時間 |
24時間 |
参考 リンク |
https://www.env.go.jp/park/oze/ ※最新情報はリンク先をご確認ください |
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福島県南会津郡
尾瀬小屋
1泊2日の場合は、尾瀬国立公園内にある山小屋に宿泊するか、安全な場所でキャンプをします。ハイキング初心者は、体一つで休める山小屋の利用がおすすめです。
尾瀬沼の北岸から西(尾瀬ヶ原方面)に向かって歩いていくと、尾瀬ヶ原を一望できる「尾瀬小屋」が見えてきます。こちらの施設は受付から客室、食堂、お風呂まで、全体を通して清潔感があるため、山小屋に慣れていない人でも快適に過ごせるでしょう。
宿泊プランは「1泊2日(朝・夕食付)」や「素泊まり(食事なし)」だけでなく、「朝食のみ」「夕食のみ」もあり、各々の過ごし方に合うものを選べます。支払い方法は、現金の他にクレジットカード払いもOK。お財布を軽くした状態でハイキングできるのは嬉しいですね。
なお、スタート地点の沼山峠から尾瀬沼北岸を通って尾瀬小屋に向かうコースの所要時間(徒歩)は、5時間ほどです。ハイキングで疲れた体をお風呂で癒し、しっかり眠って2日目に備えましょう!
名称 | 尾瀬小屋 |
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所在地 | 福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳1地図 |
アクセス |
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営業期間 | 5月29日~10月9日(年により変更あり) |
駐車場 | なし |
宿泊料金 |
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受付時間 |
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参考 リンク |
https://www.ozegoya.co.jp/ ※最新情報はリンク先をご確認ください |
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福島県南会津郡
尾瀬ヶ原
2日目は、尾瀬小屋をスタートしたら尾瀬ヶ原を散策していきます。
尾瀬ヶ原は、尾瀬国立公園内にある日本最大の湿原です。その広さは南北2km、東西6km、総面積760ha(ヘクタール)ほど。尾瀬ヶ原では、整備された木道からさまざまな高山植物を鑑賞できます。
春は水芭蕉、夏はニッコウキスゲやワタスゲ、秋はエゾリンドウやキンコウカなど、季節によって異なる植物と出会えるのが魅力です。
散策を終えたら1日目に歩いた道を戻って「沼山峠バス停」に向かいましょう。最終バスの出発時間は17時ですので、時間に余裕を持って行動してくださいね。
名称 | 尾瀬ヶ原 |
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所在地 | 福島県南会津郡檜枝岐村地図 |
アクセス | 関越自動車道「沼田IC」より約180km |
駐車場 |
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入場料 | 無料 |
営業・ 開場時間 |
24時間 |
参考 リンク |
https://www.env.go.jp/park/oze/ ※最新情報はリンク先をご確認ください |
尾瀬国立公園では、他ではなかなか見られない珍しい植物や生き物と出会えます。
ハイキング後は山小屋に宿泊してみると、いつもとは違う非日常感を味わえそうです。ハイキング初心者は、まずは日帰りで挑戦してみても良いかもしれません。
体験できない、特別な1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。