レクサスカード会員さま 特別企画

西オーストラリア

プレミアムワインの産地マーガレット・リバーと
美しき州都パースを巡る 7日間

ワイルドフラワーが彩る海岸線、個性あふれるワイナリー、豊かな大地に育まれてきた文化…。
西オーストラリアには、多彩な魅力がある。
プレミアムワインの産地マーガレット・リバーと美しき州都パースを拠点に楽しむ、至福の旅へ。

• 
• 
• 

西オーストラリア州の州都パースから南へ約280km。大陸の南西端に位置するマーガレット・リバーには、
海沿いのトレイル『ケープ・トゥ・ケープ・トラック』など、多くの見どころが。

Photo/Yusuke ABE Text/Toru YOSHIHARA
取材協力/オーストラリア政府観光局
・西オーストラリア州政府観光局

MARGARET RIVER土と風と人が育む
プレミアムワインに出合う

1981年に英『デキャンタ』誌によって「世界最高のシャルドネ」と評価されたアートシリーズ・シャルドネをはじめ、高品質なワインを世に送り出す『ルーウィン・エステート』。

• 
• 
• 

1.ワインをアートと捉え、ラベルにオーストラリア出身作家の絵画を使用することも『ルーウィン・エステート』の特徴。ワイナリーには、原画を鑑賞できるギャラリーも。2.アートシリーズ・リースリングは、キリッとした味わい。3.ワインと料理のペアリングを楽しめるレストランも人気だ。

マーガレット・リバーで、憧れのワイナリーを巡る

インド洋から吹く風がユーカリの葉を揺らし、美しいブドウ畑の丘を駆け抜けてゆく。200以上のワイナリーが点在するマーガレット・リバーは、“オーストラリアのボルドー”とも称されるプレミアムワインの産地。この地を訪れたら、やはり憧れのワイナリー巡りを楽しみたい。

最初に訪れたのは、ロバート・モンダヴィが見出した土地で、約半世紀にわたりワイン造りを続ける『ルーウィン・エステート』だ。「潮風によって気温が安定していることや、石灰質の大地の水はけのよさなど、マーガレット・リバーにはワイン造りに適した条件が揃っています。特に爽やかな柑橘系の香りは、この地の土壌と気候を如実に物語っています」。そう言って差し出されたシャルドネを味わうと、弾けるようなアロマと軽やかな余韻が広がっていく。『ルーウィン・エステート』をあとにし、『ヴァス・フェリックス』から『カレン・ワインズ』へ。気の向くままにワイナリーを巡っていると、いつしか心地よい幸福感に包まれていく。テロワールと造り手の想いが込められた、珠玉のワインの数々。その多様で、豊かな味わいに出合うたび、ここはワイン好きの楽園なのだと実感する。

• 
• 
• 
• 
• 
• 

1.1967年に設立された『ヴァス・フェリックス』は、マーガレット・リバーのワイナリーのパイオニアのひとつ。美しい空間でワインテイスティングを楽しめる。2.ワイナリーの歴史や過去のヴィンテージを展示するギャラリーも。3.ブドウ畑に囲まれた開放的な雰囲気。数々の受賞歴のあるレストランでのひとときも魅力だ。4&5.1971年設立の『カレン・ワインズ』。テロワールを最大限に引き出すための有機農法のひとつであるバイオダイナミック（ビオディナミ）農法によるブドウ栽培を行う。6.赤、白ともに力強い味わいが印象的な自然派ワイン。

MARGARET RIVERくらすように旅する
絶景のビーチリゾート

『スミス・ビーチ・リゾート』の2ベッドルームオーシャンビューヴィラ。暖炉を備えたリビングの窓の奥に、青い海が広がる。

刻々と移ろう壮大な景観とともに

インド洋と南極海が出合う沿岸部に位置するマーガレット・リバーの旅は、絶景とともにある。その魅力を心ゆくまで楽しめるのが『スミス・ビーチ・リゾート』だ。

海まで徒歩数分。街の喧噪から離れたラグジュアリーリゾートでの滞在は、心を打つようなシーンの連続だった。とりわけ、テラスを備えた邸宅のようなヴィラは、美景を望む特等席。淡い光が海を照らす朝、大地が茜色に染まる夕暮れ時、満天の星が輝く夜…。ワインを片手に絶景を眺めていると、これ以上必要なものなど、なにもないように思えてくる。

リゾートの目の前から『ケープ・トゥ・ケープ・トラック』にアクセスできることも大きな魅力。壮大な海岸線に沿って続く全長約135kmのこのトレイルは、世界中のハイカーが憧れるルートだ。「数日かけて踏破する人もいるけれど、数時間のハイクでもすぐにこのトレイルに魅了されるはず。岩と海のパノラマ、美しいタイドプール、ワイルドフラワー。ここは魔法のように特別なトレイルなの」と、プライベートツアーを行う『ウォーク・イントゥ・ラグジュアリー』のエリサさんは微笑む。

客室でリラックスしながら、あるいは海辺をアクティブに歩きながら。気の向くままに絶景に身を委ねる。そんな自由で贅沢な旅の時間が、ここにはある。

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 

1.『ケープ・トゥ・ケープ・トラック』には、タイドプール（潮だまり）などの見どころが。2.『ウォーク・イントゥ・ラグジュアリー』のエリサさん。3.例年9月～11月頃はワイルドフラワーが見頃を迎える。4.『スミス・ビーチ・リゾート』近くの海岸線から夕景を望む。5.ヴィラからの眺め。リゾート内には美しいプールもある。6.ダイニングでは、ローカル素材の料理とワインのマリアージュを。7＆8.晴れた夕暮れ時には、ビーチでフィッシュ＆チップスとビールを。

MARGARET RIVER気ままで上質な
ワインカントリーの休日

1865年開通の『バッセルトン桟橋』は南半球最長の木製桟橋。文化と自然が調和するフォトジェニックな場所だ。

豊かな文化に触れる多彩なアクティビティ

マーガレット・リバーの旅を、さらに上質に彩るのが、独自の歴史や文化との出合いだ。
例えば、マーガレット・リバーの玄関口にある『バッセルトン桟橋』は、150年以上の歴史を持つ文化遺産。海に向かって延びる全長約1.84kmの木製桟橋には線路が敷かれており、小さな列車がきらめく海上を進んでゆく。美しく、どこか幻想的な風景に身を置いていると、ここが宮崎アニメのモデルと噂されることにも頷ける。

クラフトマンシップあふれるものづくりとの出合いも、印象的だ。オーストラリア産のエクストラバージンオリーブオイルを使ったスキンケア用品づくりを体験できる『ヴァス・ヴァージン』や、ヌガーとワインのペアリングを楽しめる湖畔のワイナリー『ベッテナイズ・マーガレット・リバー』。美しい風景のなかを旅しながら、この地でしか体験できない文化に出合うたびに、穏やかで深い喜びが心に深く刻まれてゆく。

• 
• 
• 
• 
• 
• 

1＆5.『ヴァス・ヴァージン』では、職人の指導のもと、リップクリームづくりワークショップなどを楽しめる。店内で手作りされる石鹸やフェイスクリームはおみやげにもおすすめ。2.オーナーのグレッグさん。3&4.地元産オリーブオイルを使った製品や、チョコレートやコーヒーなどを試食・購入できる『プロヴィドール・マーガレット・リバー』。6.『ベッテナイズ・マーガレット・リバー』のテイスティングセット。ジンジャー＆アーモンドヌガー×ソーヴィニヨン・ブランなどのマリアージュを。

PERTH自然と文化が共存する
“世界一美しい街”を歩く

『キングス・パーク』は、400haもの面積を誇る世界有数の都市公園。多数の固有植物はもちろん、街を見渡すビュースポットとしても人気だ。

スワン川に面して立つ『ザ・リッツ・カールトン・パース』。客室からは、床から天井に続く大きな窓が設けられ、美しい街並みを一望できる。

人と大地の調和が生み出す、パースの魅力

日本との時差が、わずか1時間だからだろうか。異国を旅しているにもかかわらず、心もからだも驚くほど軽やかに感じられる。ここは、約200万人がくらす州都パース。ときに“世界一美しい街”と称される場所だ。
パースの街は、西オーストラリア州特有の大らかな自然に包まれている。その象徴が、高台に広がる『キングス・パーク』だ。ここでは、カンガルーの前足のような花が特徴のカンガルーポーなどの固有の植物がゆったりと葉を広げている。“ワイルドフラワー・ステート”とも呼ばれる西オーストラリア州には、1万2,000種ものワイルドフラワーが自生し、その約8割が固有種。この公園でも、例年9月頃をピークに多くのワイルドフラワーを楽しめる。
一方で市街地を歩けば、そこここにモダンなエッセンスが散りばめられていることに気づく。スワン川からの風が心地よいルーフトップバー、歴史的建造物を彩る現代アート、再開発によって生まれた新名所エリザベス・キーに建つラグジュアリーリゾート『ザ・リッツ・カールトン・パース』などが、パースが南半球で有数の洗練された都市であることを物語る。
悠久の自然と洗練の文化。両者が調和するように共存することが、この街が“世界一美しい街”と呼ばれる所以に違いない。

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 

1.西オーストラリアの州花でもある、カンガルーポー。2.オーストラリア原産のヘリクリサム。3.『キングス・パーク』内の『フレイザーズ・レストラン』は、ローカルの食材を味わえる名店。4.『キングス・パーク』近くの『クローリー・エッジ・ボートシェッド』も美しい景観を楽しめる場所だ。5.エリザベス・キーに建つモダンな建築も『ザ・リッツ・カールトン・パース』の魅力だ。6.同ホテルのラウンジフロア。7.『ツー・フィート＆ア・ハートビート』のツアーでは、ルーフトップバーをはじめ、地元で評判のレストランへ。この日は3つのバー＆レストランをホッピング。8.ローカルガイドとともに、街のリアルな雰囲気に触れられる。

PERTHパースから一歩足を伸ばして
優雅なショートトリップへ

フリーマントルの沖合約18kmに浮かぶロットネスト島。数多くの手つかずのビーチで、シュノーケリングなどを楽しめる。

古きよき港町と、絶景のエコアイランド

ほどよい距離に、旅情あふれるエリアがあることもパースの旅の魅力だ。例えば、スワン川の河口に位置するフリーマントルは、19世紀の歴史的建造物が残された美しい港町。世界遺産に登録される『旧フリーマントル刑務所』や1897年開設の『フリーマントル・マーケット』、海辺の開放的なブルワリー『ゲージ・ローズ・フレオ・ブルワリー』など、多彩な見どころが点在。ゆるやかな港町の空気感に、心とからだがほどけてゆく。

夏の時期には、フリーマントルからフェリーで30分ほどのロットネスト島を訪れるのもいい。“世界一幸せな動物”の異名を持つ有袋類クオッカが生息するこの島は、青く澄んだ海に囲まれたリゾートアイランド。独自の生態系を観察するエコツアーやグランピングを楽しむアクティブな旅の時間は、西オーストラリアの新たな魅力を気づかせてくれるひとときだ。

• 
• 
• 
• 
• 
• 

1.新鮮な農産物や手ごろなおみやげが並ぶ『フリーマントル・マーケット』。2.海辺に位置する『ゲージ・ローズ・フレオ・ブルワリー』。3.2010年に世界文化遺産に登録された『旧フリーマントル刑務所』。4.にっこりと笑っているような口元やつぶらな瞳から、“世界一幸せな動物”と呼ばれるクオッカが、島の至るところに。5.グランピングリゾート『ディスカバリー・リゾーツ・ロットネスト・アイランド』。6.シンプルだが快適なグランピングキャビンは、ビーチへのアクセスも良好。