スタッフ滞在記

ホテルインディゴ長崎グラバーストリート編

世界各国のホテルを厳選し、さまざまな宿泊特典をご用意する「LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION」。日々世界中のホテルと向き合い、お客さまのためのサービスを追求するトラベルデスクスタッフが、ホテル滞在を実体験し、本音でレポートします。第三回目に訪れたのは、異国文化の香りが漂う長崎に2024年にオープンした「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」。一歩ホテルに入ればそこは非日常そのもの。長崎の物語とモダンな感性が出合う、唯一無二のラグジュアリーライフスタイルホテルです。
【2026年1月時点情報】

Text:Yusuke Kusui
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)

1. 歴史的な洋館に宿泊するという、特別な体験をしに長崎へ

現在、“100年に一度の変化の時期”としてさまざまな新スポットが誕生している長崎。そんな話題のひとつとして、2024年12月に開業した「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」に今回宿泊してきました。

長崎空港からクルマで約40分。長崎港を見下ろす高台にそのホテルはあります。ここは南山手エリアの一角。世界遺産の「旧グラバー住宅」や国宝の「大浦天主堂」など、幕末から明治期の洋風建築がすぐ近くにあり、国選定の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている場所です。
長崎の外国人居留地ならではの香りが旅情を誘います。

正面ゲート。歴史を感じる石畳を通り、ホテルの前までクルマを入れることができます。駐車場は3台のみなので、早めの予約が必須です。

ホテルは、1898年から修道院として大切に受け継がれてきた伝統的建造物を保存した本館と、新しく建てた北館からなります。正面ゲートをくぐると迎えてくれるのが、歴史ある風情を称えたレンガ造りの本館。築127年の外観をそのまま残した独特の雰囲気に、到着した瞬間から圧倒されてしまいました。

かつての修道院がホテルとして生まれ変わった本館。夜はライトアップされ、さらにロマンティックな装いを見せてくれます。

2. 長崎の物語とモダンな感性が出合う唯一無二のホテル

ホテルの正面玄関を入ると、外観の印象とはガラリと雰囲気が変わるモダンなレセプションエリアに。内装もアンティークな洋館を勝手にイメージしていたので、そのギャップに少し驚きつつも、デザイン性のある内装やスタッフの洗練された対応に非日常を感じ、滞在がより一層楽しみになりました。

左/玄関前にある、長崎で採掘される諫早石(いさはやいし)にホテル名を刻んだサイン。右/長崎更紗の柄をイメージしたオリジナルのモザイクタイルがアクセントのレセプションエリア。

ホテルの内装は、「和・華・蘭(わからん)」という日本と中国、オランダの文化が交じり合った長崎独特の文化を取り入れたものです。伝統品を飾るなど、その文化を直接取り込むのではなく、新しいデザインに落とし込んでいるところが見どころです。

出島をデザインしたラグが置かれたロビー。近くにはラウンジスペースやテラスもあります。ラウンジで提供しているオリジナルの枇杷茶はとても美味しいのでぜひ飲んでみてください。

レセプションデスクのあるロビー周りだけでも、長崎更紗をイメージしたモザイクタイルにはじまり、出島をかたどったラグ、人力車をイメージした椅子など、和華蘭文化がそこかしこにあり、時空を旅するかのような感覚になります。

左/客室へと続く廊下は、長崎さるく(さるく=ぶらぶらと歩く)をイメージし、石畳とレンガをコラージュしたデザイン。右/17世紀に日本で初めて長崎で作られたという眼鏡の形や長崎刺繍をモチーフにしたルームサイン。

3. 海外の邸宅にいるような非日常を味わえる客室

客室はスイートからスタンダードまで11タイプ66室(26~67平方メートル)。保存された本館と新築された北館、テラスつきなどもあり、それぞれにしつらえが異なります。

宿泊したのは、「プレミアムツイン・本館」(35~49平方メートル)の部屋。本館はもともとの建物を活かした作りで、歴史をより色濃く感じたい方におすすめです。当時の形そのままを使用している窓の白いアーチ形も往時の面影を伝えていました。

「プレミアムツイン・キング 本館」(35~49平方メートル)の一例。カテゴリー分けはされていませんが、ビューも長崎湾側と山側に分かれています。長崎湾には造船所などがあり、夜景も美しく見えました。

宿泊した2階の客室は天井高もあり、面積よりも広く感じました。窓辺には大きなソファと大きめのテーブル、椅子が置かれているのもよかったです。

左/横長のソファと大きめのテーブルは仕事をするのにも快適。右/テーブルランプは椿が描かれた有田焼の壺に少し斜めになったランプが特徴的。洋傘を肩にかけている様子を表現しているそう。

今回は、トヨタファイナンス トラベルデスクを通して予約した特典で「スタンダードツイン・北館」から「プレミアムツイン・本館」へとアップグレードされました。トヨタファイナンス トラベルデスクを通じて2泊以上ご予約いただくと、空室状況により客室がアップグレードされるのもうれしい特典です。

4. バスルームからアメニティ、細部にまでこだわりが宿る

室内にある家具類などは、居留地や出島に持ち込まれた西洋家具をモチーフにしていて、まるで海外の邸宅風ホテルに滞在しているかのようでした。

最初は少し派手に思いましたが、慣れてしまうと異国情緒あふれる長崎に没入していく気分を味わうことができました。

特に部屋の内装は、出島の商館長(カピタン)の部屋をモチーフにデザインしたもので、これを覚えておくと出島を観光したときにより一層楽しさが増すので、ぜひチェックを。

左/唐紙と畳を使った独特なデザインのオープンクローゼット。右/ミニバーもあり、予約特典のホテルクレジットでのお支払いも可能です。

椿柄のモザイクタイルが印象的な洗面・バスエリアは、大理石の壁などラグジュアリーな造りに。ステンドグラスモチーフのカップやコーヒー豆柄のコースター(コーヒーが日本に初めて入ってきたのが長崎)など、ここにも長崎ならではのデザインが潜んでいます。

左/バスタブは広く、足を伸ばしてゆったりとつかることができます。右/タオルとともに、幸運をひっかけるといわれる“尾曲がり猫”が描かれたアメニティポーチが置かれていました。

5. 美しい光に包まれた聖堂でいただく朝食

朝食は「レストラン カテドレクラ」でいただきます。ここは、かつて聖堂だった空間を活かして作られたオールデイダイニング。リブ・ヴォールト天井という様式の10メートル高の天井とステンドグラスが何とも美しい空間です。

「レストラン カテドレクラ」。ステンドグラスには保存再利用したものと復原したものが使われています。

特に朝はステンドグラスを通して光が差し込み、清々しく素敵な一日の幕開けを迎えることができました。

メニューは洋スタイルと和スタイルから選ぶメインプレートに、お好みでシリアルやドリンクなどが楽しめるセットメニュースタイル。特に和のプレートは長崎ならではの料理が多く楽しめました。

左/雲仙ハムなどが入った洋プレート。右/角煮をはじめ、ハトシやかんころ餅、ぶらぶら漬けなど長崎ならではの郷土料理が味わえる和のプレート。

今回は利用しなかったのですが、ディナータイムは長崎文化を楽しめるシグネチャーコース「ブランシュ」や長崎食材を使った豊富なアラカルトをいただくことができ、ランチやアフタヌーンティーも人気です。

夕食プランは、2泊して1日はこちらのレストランで優雅に過ごし、もう1日は中華街や卓袱料理(しっぽく/和華蘭の食文化が融合した長崎を代表する宴会料理)など、長崎ならではのグルメを楽しむのもおすすめですね。

6. アクティビティや周辺観光で長崎に没入する

ホテルが建つエリアの土地や景色、文化などの“ネイバーフッド”を大切にすることがコンセプトのひとつである「ホテルインディゴ」ですが、こちらのホテルは特に強くそれを感じました。

長崎を感じられるアクティビティがそろっているのもそのひとつ。今回は、その中から伝統工芸品「ぽっぺん」への絵付け体験をしました。透明のビードロに絵をかき、オリジナルぽっぺんを作って持ち帰ることができます。ちょっとした長崎体験ですが、このようなアクティビティはすごく心に残りました。

ぽっぺんの絵付け体験(無料・要予約/1泊の方は事前予約が必要で、チェックインの日に体験する)。

そのほか、ホテルの“ネイバーフッドホスト”が教えてくれた鍋冠山展望台は、観光客が多い稲佐山とは異なる夜景スポットで本当に穴場でした。誰にも邪魔されることなく世界新三大夜景を楽しむことができたのもいい思い出です。

今回「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」に宿泊し、長崎に没入できたことがなにより印象深かったです。ぜひ2連泊して、1日目はホテルや周辺散策を楽しみ、2日目は近隣の観光を。出島観光や、軍艦島クルーズなど、時空を超えた歴史の旅を存分にお楽しみいただけます。