国宝・犬山城を眼前に望む「ホテルインディゴ犬山有楽苑」は、日本の深い歴史を宿泊しながら感じられる場所です。戦国時代の要所であり、江戸時代には城下町として栄えた犬山は、悠久の時の流れを感じられる場所。そんな町の物語を映し出す唯一無二のライフスタイルホテルの宿泊は、昔ながらの犬山の文化と自然とともに体感できます。【2025年9月時点情報】
Photo:Akiko Fukuchi
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)
国宝の隣で眠る贅沢
犬山は、愛知県北部に位置する歴史と自然が息づく城下町。
国宝・犬山城を中心に、江戸情緒あふれる町並みや、木曽川沿いの自然豊かな風景、夏の風物詩「鵜飼」など、地域の伝統が今も色濃く残されています。
特に春に開催される「犬山祭」は、豪華絢爛な13輌の車山が町を巡るユネスコ無形文化遺産登録の祭で、町全体が華やぎに包まれます。
名古屋から電車でもクルマでも約30分とアクセスも良好で、日本の古い歴史文化を楽しめる町として人気を集めています。

そんな犬山ならではの雰囲気を味わいたいなら、「ホテルインディゴ犬山有楽苑」に宿泊するのが正解です。
2つの国宝―「犬山城」と、茶人・織田有楽斎(うらくさい)ゆかりの茶室「如庵(じょあん)」を有する「日本庭園 有楽苑(うらくえん)」に隣接している立地。館内から見える景色も含め、文化を色濃く織り込んだしつらえ。城下町の見所へは徒歩圏内と、深く歴史が息づく町を楽しむ拠点として、これ以上ない魅力にあふれています。

デザインに息づく犬山の物語
木曽川沿い、ホテルがあるなだらかな山の麓は、町中から少ししか離れていないのに、驚くほど静か。
敷地内に足を踏み入れると、幻想的な竹林と枯山水の庭が非日常の世界へと誘います。ロビーやレセプションには、木曽川の鵜飼を表現したかがり火や国宝茶室「如庵」をオマージュした円窓、犬山祭から着想を得たインテリアなど、地域の文化を象徴するモチーフがふんだんに取り入れられています。

ロビーの大きな窓の外に広がるのは、四季の移ろいに彩られる国宝・犬山城の姿。
春や夏は鮮やかな緑が水盤に映え、秋は山を紅葉が美しく染め、冬の雪はあたりを銀世界に包む――。その眺めは、かつて犬山城を築城した織田信康が目にしていた景色と変わらず、現代を生きる私たちにも同じ感動を与えてくれます。

館内のインテリアには、地域の物語を感じるデザインが散りばめられています。
ロビーのカラフルな椅子は、着物を着て祭を楽しむ人びとの賑わいからインスピレーションを得てデザインされたもの。
ロビーの右側にある、「ザ・バー」の特徴的なライトはユネスコ無形文化遺産の犬山祭の名物の車山(やま)の提灯がモチーフ。パーティションのような壁は、如庵の特徴のひとつ“暦張り”を写しています。
空間全体が犬山という町のストーリーを映し出しているのです。

目的に合わせて泊まりたい
バリエーション豊かな客室
ホテルインディゴ犬山有楽苑には、ネイバーフッドビューのスタンダードルーム、ビュープレミアム、有楽苑スイート、ホテルインディゴスイート、ガーデンスイート、そしてパノラマコーナースイートという多彩な客室カテゴリーがあります。全室バルコニー付きというのも嬉しい。

いずれの客室にもシモンズ製ベッドが備わり、寝心地は抜群。家具や調度品の一つひとつに犬山の文化が映し込まれ、室内のデザインと窓外の景色が呼応することで、滞在そのものが犬山の物語を感じる体験へと昇華されていきます。
おすすめはやはり、犬山城、木曽川、如庵の3つの眺望から選ぶことができるビュープレミアムの客室やスイートルーム。
特に犬山城の眺めは圧巻。プライベートな客室から、時間の流れとともに表情を変える城の姿が独占できる特別な体験です。

この地らしい景色を存分に楽しみたいなら、角部屋のパノラマコーナースイートを。部屋のベッドに寝そべりながら、視界を遮るもののない壮大な眺望を独占できるのです。広いプライベートバルコニーが設けられているので、外の空気を感じながら、朝靄の中、そして、月夜の犬山城などさまざまな表情をもっともダイナミックに体感できます。

51平方メートルの有楽苑スイートは城や川を存分に眺められる造り。70平方メートルのホテルインディゴスイートは独立したリビングとベッドルームを備え、悠久の時を感じる空間でくらすような滞在ができます。

また、客室に備えられた急須や湯呑みにも注目を。
これらは地元の陶芸家・尾関作十郎陶房が手がけた特注品。お茶のお供には、約400年前にルーツを持つ地域で愛されている「げんこつ飴」をぜひ。さりげなく客室でくつろぐ時間にも、犬山に伝わる物語を感じられます。
伝統が息づく空間で味わう、犬山の食文化
城下町の古民家や木曽川の伝統文化「鵜飼」に着想を得たレストランは、窓が大きく切られ、庭園とゆるやかにつながっているような空間です。

料理は、犬山の風土や文化にインスパイアされて独創的な品々がアラカルトで注文できます。おすすめは、日比野製茶の“犬山茶”の茶葉を練り込んだパスタや、守口漬けを細かく刻んだ特製タルタルソースを使ったハンバーガー。地域食材の魅力を引き出しながら、ひとひねりある工夫のある味わいです。

朝食には日本のホテルで唯一、フランス発のベーカリー「ゴントランシェリエ」のクロワッサンを提供。和または洋朝食セットから選び、近隣の農家から届く新鮮な野菜やソーセージなどをセミビュッフェで楽しめます。

朝の爽やかな犬山城を望むテラス席は、穏やかな時間を思い思いに過ごす特等席。
気持ちのいい朝日を浴びながら、朝のエネルギーチャージが叶います。

犬山唯一の温泉「白帝の湯」で旅の疲れを癒す
こちらのホテルの魅力のひとつに、犬山で唯一の天然温泉があります。
敷地内に湧き出るこのアルカリ性単純温泉は、美肌の湯として知られ、やわらかな泉質はいつまでも入っていたくなる心地よさ。特に女湯は内風呂、露天風呂ともに有楽苑の緑が借景となっていて、緑を眺めながら湯に浸かることができます。

木曽川の流れをイメージしたアートタイルが彩る屋内の大浴場は、広々とした造りで、サウナや水風呂も完備されています。

ホテル滞在で良質な温泉に浸かることができるのは、宿泊者だけの特別な体験です。
ホテルを拠点に日本の歴史に触れる
ホテルインディゴブランドの「TRAVEL LIKE AN EXPLORER. STAY LIKE A LOCAL.」──“探検家のように町を歩き、土地の人のように滞在する”―というコンセプトのとおり、ここは犬山の町を巡るのに絶好のロケーションを誇ります。

隣の国宝の茶室がある「日本庭園 有楽苑」までは歩いてほんの数分。しかもホテルの宿泊者はルームキーの提示で入場料が無料になります。そこから犬山城までは、さらに徒歩で約10分の距離。日本最古の天守に登って絶景を楽しんだら、城下町の面影を残す通りまで足を延ばすのもよし。

お土産屋さんを巡りながら、犬山名物・串物を食べ歩くのも楽しい旅の思い出となるでしょう。

犬山の歴史、文化、自然をホテル全体で映し出す「ホテルインディゴ犬山有楽苑」では、古きよき時代へタイムスリップしたような滞在が待っています。
このホテルの魅力
- 国宝に隣接する唯一無二の立地。犬山城と茶室「如庵」という2つの国宝を間近に望む贅沢なロケーション。館内や客室から四季折々の犬山城を眺められる特別な体験ができる。
- 犬山の文化を映し出すデザインとアート。ロビーの竹林や枯山水、犬山祭をモチーフにした装飾、如庵をオマージュした円窓など、館内全体が犬山の歴史と物語を感じさせる空間デザインになっている。
- 多彩な客室と選べる眺望。全室バルコニー付きで、犬山城・木曽川・有楽苑を望める客室が揃う。特にパノラマコーナースイートは、ベッドに寝そべりながら圧巻の眺望を独り占めできる特別なお部屋。
- 美肌の湯として知られるアルカリ性単純温泉「白帝の湯」が楽しめる。露天風呂からは有楽苑の緑が広がり、サウナや水風呂も完備。
- 地域食材を活かした食文化体験。守口漬けを使ったタルタルバーガーや犬山茶のパスタなど、地元の味を洗練されたスタイルで提供。朝食では「ゴントラン シェリエ」のクロワッサンや地元の野菜・食材が楽しめる。