洗練された部屋と美食と。別荘で過ごすようにくつろげる「ホテルインディゴ軽井沢」

2022年2月にグランドオープンした「ホテルインディゴ軽井沢」は、IHGホテルズ&リゾーツが展開するライフスタイル・ブティックホテルブランド「ホテルインディゴ」の一軒。軽井沢らしい“ネイバーフッドストーリー”が、インテリア、アート、フードなど至るところに宿る館内は大変居心地がよく、非日常感たっぷり。別荘のようなリトリートステイを満喫することができます。【2025年9月時点情報】

Photo:Tadahiko Nagata
Text:Mio Amari
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)

軽井沢の大自然に溶け込んだ感覚を味わう

世界各地にラグジュアリーホテルやレジデンスを展開するIHGホテルズ&リゾーツに属し、街の個性を映し出すライフスタイル・ブティックホテルとして位置付けられた「ホテルインディゴ」。

そのうちの一軒として2022年2月17日にグランドオープンを果たした「ホテルインディゴ軽井沢」は、軽井沢エリアに溶け込むような、心地よい滞在が叶うホテル。西洋の文化や芸術を取り込みながら独自の発展を遂げてきた軽井沢らしさや、浅間山が象徴する大自然が、施設やサービスの細部にまでセンスよく落とし込まれています。

木材と緑を基調とした、スタイリッシュでありながら、隠れ家のようにゆったりとした雰囲気を漂わせるホテルの外観。浅間山が育む大自然に溶け込むようにデザインされている。

ホテルが建つのは、軽井沢駅から車で約5分。上信越自動車道・碓井軽井沢インターチェンジからもアクセスしやすい南軽井沢エリア。明るく開放的な土地が広がり、夏のハイシーズンであってもクルマ通りはさほど多くなく、静かに過ごせます。

エントランスを抜けた先にあるロビーラウンジ。中央の暖炉には地元の薪が積まれ、冬にはほのかな薪の香りと炎のゆらめきが心を癒してくれる。

国内有数の別荘地である軽井沢らしさに、浅間山が見守る大自然からのインスピレーションを掛け合わせたというデザインは、スタイリッシュでありながらコージー。ロビー棟、ダイニング棟、スパ棟、そして3棟の宿泊棟のすべてが低層なので、ホテル全体が周囲の自然に溶け込み、ゆったりとした空気が流れています。

水辺にたたずむロビー棟にはダイナミックな木の表情が感じられる柱や梁が使われており、新しいのにどことなく懐かしさも感じられる。
敷地の中央には、ファイヤーピットとバーカウンタを置く中庭「フォレストガーデン」が。

想像力が膨らむ、モダンアートに囲まれた客室

客室はスタンダードルーム147室とスイートルーム8室の全155室。スタンダードルームは、「フォレストガーデン」を望む“ガーデンビュー”、矢ヶ崎川に面した“リバービュー”、庭とビューバスのある“プライベートガーデン”の3タイプに分かれます。

スタンダードリバービュー(ビューバスタイプ)(32平方メートル)。
スタンダードリバービュー(ビューバスタイプ)からの眺め。バルコニーでは川のせせらぎや鳥のさえずりなど自然の営みを身近に感じることができる。
スタンダードリバービューのビューバス。

スイートルームはスタンダードルームの倍の広さがあり、プライベートガーデンを併設。ウォークインクローゼットや大きな窓のあるバスルームが、別荘感覚のステイをより豊かに演出します。

広さ64平方メートルのスイートルーム(ダブル)。
スイートルームの広々としたウォークインクローゼット。
2人以上でもゆったり入れる広さの浴槽をしつらえたスイートルームのバスルーム。レインフォールシャワーとハンドシャワーの両方を備える。

それぞれの客室のインテリアにはパブリックスペースと同様に木材が多用されていて、グリーンやブラウンなどナチュラルな色のファブリックが軽井沢の自然と調和。壁に飾られた水彩画や木版画など、軽井沢をイメージしたアートワークの数々に好奇心が掻き立てられます。

オーストラリア出身で軽井沢在住の木版画家、テリー・マッケーナ氏などのアート作品が客室を彩る。

スイートルームには、地元で評判の深煎りブレンドコーヒー専門店のコーヒーや、ガラスペン体験も用意されており、軽井沢ならではのネイバーフッドストーリーを五感で楽しむことができます。

スイートルームでは、軽井沢にある深煎りブレンドコーヒー専門店「MzCOFFEEラボ」のホテル専用ブレンドの挽きたてを味わえる。
フロントに貸し出しを依頼すれば、軽井沢に工房を構えるガラスペン作家の藤田素子氏が一本ずつ受注製作するガラスペンの体験も。上質な書き心地とともに文字を書く時間を過ごすのも一興。

軽井沢の食材を薪の炎で調理した、魅惑のイタリアン

オールデイダイニングは、木に囲まれるようなデザインの「KAGARIBI」。

2階まで吹き抜けになった開放的なオールデイダイニング「KAGARIBI」。2階にはプライベートダイニングがあり、小会議室として利用することも可能。

エグゼクティブシェフの傳法大輔(でんぽうだいすけ)氏は、グランド ハイアット 東京のイタリアンレストラン「フィオレンティーナ」やザ・リッツ・カールトン日光の洋食レストラン「レークハウス」でキャリアを積んだ人物で、清涼な水と空気で育まれた軽井沢の食材を洗練されたイタリア料理に仕立ててくれます。

信州豚のトマホークや近隣で収穫された地野菜など、長野県産の食材を中心に使用。

料理の最たる特徴は、薪火を活用していること。炎を巧みに操りながら食材の美味しさを最大限に引き出します。

ナラやクヌギの薪木を使って直火で調理。高火力で焼き固めることで、食材特有の持ち味が凝縮され、さらなるうまみへと昇華する。
骨付き信州豚のトマホーク(約500グラム)のグリル。噛めば噛むほど口の中にうまみがほとばしる。
ホテルインディゴ軽井沢から車で約10分の発地にある「ヤナギサワファーム」のアメーラトマトと薪火の香りをまとったタコのアンティパスト。

また、ドリンクのメニューも見逃せません。

ソムリエが複数名在籍しており、千曲川ワインバレーの小規模生産ワインなど国内・海外のさまざまな銘柄が揃うワインリストが充実。優れたワインリストを持つワインバーやレストランを表彰するアワード「Star Wine List of the Year Japan 2025」でシルバーバッジが与えられたことからも、その実力が伺えます。

ソムリエが厳選したワインと食事のペアリングメニューも用意されている。

なお、春から秋までは屋外のテラス席でペットを同伴することも可能。犬用のメニューもありますので、愛犬家の方々はぜひご注目ください。

テラス席の事前予約は不可。来店時に席の確保を。

軽井沢の自然に抱かれて唯一無二のウェルネス体験を

スパ棟には、数々の賞に輝くタイ発祥のスパブランド「HARNN(ハーン)」がプロデュースするスパ、大浴場、フィットネスセンターとウェルネスな施設が集合。

木材がふんだんに使われたスパ棟のエントランス。

大浴場には炭酸泉の露天風呂や、サウナ、水風呂もあり、木の温もりが感じられるデザインが実に気持ちいい。ヒノキの香りとヒーリングミュージックに癒されて、いつまでも入っていたくなりそうです。

大浴場は天井が高くて開放的。

目を引かれたのが、24時間オープンのフィットネスセンター。トレッドミルもバイクも置いてあるマシンは木製で、スタイリッシュ。トレーニングに対するモチベーションが高まります。

ドイツのサステナブルフィットネスブランド「NOHod」のスタイリッシュかつ革新的なマシンを完備。

「ホテルインディゴ軽井沢」は、軽井沢の自然や文化をスタイリッシュかつコージーに楽しめる、ありそうでなかった大人のためのホテルです。まだ見ぬ「軽井沢」に出合うときめきを与えてくれるに違いありません。

このホテルの魅力

  • 軽井沢駅から車で約5分、最寄りのインターチェンジからも近く、便利ながら静かな南軽井沢エリアにあり、リゾートステイに最適。
  • 浅間山などの自然豊かな軽井沢をホテル内外で楽しめるネイバーフッドホテル。館内も木を多く使ったナチュラルで落ち着いた雰囲気。
  • スタンダードルームはガーデンまたはリバービュー。スイートルームはプライベートガーデンに面していて、ビューバス付き。お部屋の中にいても自然を感じられる。
  • 部屋のバスルームとは別に炭酸泉大浴場もあり、サウナや水風呂も利用できる。スパは各種アワードを受賞しているスパブランド「HARNN(ハーン)」がプロデュース。贅沢なトリートメントを受けられる。
  • オールデイダイニング「KAGARIBI」では、地元長野県産の食材を薪を使って調理した各種メニューが楽しめる。朝食やランチにも、地元農園の野菜が使われ、ここでもネイバーフッドストーリーを感じることができる。