250年の歴史が溶け込む、日本が誇るラグジュアリーホテル「HOTEL THE MITSUI KYOTO ラグジュアリーコレクションホテル&スパ」

2020年オープンの「HOTEL THE MITSUI KYOTO ラグジュアリーコレクションホテル&スパ」は、世界に誇る日本発のラグジュアリーホテルブランド第一号として国内外から熱い注目を集めています。250年の歴史を感じる土地の気配と今の京都を融合させたデザイン、ここにしかないダイニングやスパ体験、そしてきめ細やかなホスピタリティなどが評価され、オープンして半年でForbes Travel Guideの五つ星、そして2024年には3ミシュランキーを獲得。駐車場にはBEVオーナー様向けにレクサスオリジナル充電器も設定しており、京都にクルマで旅するときにはぜひ覚えておきたいホテルです。【2025年1月時点情報】

Photo:Tadahiko Nagata
Text:Misa Yamaji (B.EAT)

二条城を目の前にした特別な場所

京都市中心部の二条城を目の前にして建つ「HOTEL THE MITSUI KYOTO」。大政奉還が行われた特別な歴史的遺構の向かいに三井不動産が日本最高峰を目指すフラッグシップブランドとして誕生させたのが「HOTEL THE MITSUI KYOTO」です。
実はここ、三井家とゆかりが深い場所。もともと1691年に三井家が取得し、以来1945年まで三井総領家の邸宅だったところなのです。
今でも館内には、江戸時代から三井家が受け継いできた門や灯籠、石などの遺構がさりげなく配され、京都の街中ながら、格式ある雰囲気の中で、ゆっくりと流れる時間に身を置くことができます。

ホテルの象徴ともいえる「梶井宮門」。

「HOTEL THE MITSUI KYOTOのブランドコンセプトは「日本の美しさと - EMBRACING JAPAN'S BEAUTY -」。
そのコンセプトどおり、ホテルには京都という古い歴史を持つ場所が育んできた伝統文化、建築、工藝、食を通じて感じられる日本独自の美しさがあふれています。

例えば到着時、ゲストを迎えてくれる登録有形文化財にも指定された「梶井宮門」。この威風堂々とした門は300年前に建てられ、かつて三井総領家も所有していました。それを現代の名工が、解体・再生し、今はホテルの表玄関として鮮やかに甦ったものです。
中庭にある、当時の書院造による建物の一部をレストランの別室として総檜造で現代に再現した“四季の間”などもそうした時間の流れを感じられる場所でしょう。

中庭にある離れのような「四季の間」。
レストラン「FORNI(フォルニ)」からは四季折々で表情を変える中庭を存分に眺めることができる。

ホテルの建物がぐるりと囲んだ中心に位置する約1,300m2の中庭も由来は古くに遡ります。こちらは三井家の時代から受け継がれてきた庭をランドスケープデザイナー宮城俊作氏が現代の建物に合うように再生しています。
歴史を超越した建物と土地の融合は、ロビーエントランスから臨むとよくわかるでしょう。ラウンジ、中庭の水盤までが一体となった空間には、京都らしい“庭屋一如”の精神が根づいています。

ロビーラウンジから中庭に続く景色には、日本的な美しさとモダンさが融合している。

ホテルに一歩足を踏み入れれば、そこは外の喧噪が嘘のような静かでゆっくりとした時間が流れています。それは、こうした長い時間紡いできた土地のオーラによるものが大きいのかもしれません。

茶室をイメージした落ち着きのある客室

全160室の客室は、日本の茶室を現代的に解釈したシンプルで上質なデザインでまとめられています。

客室は広さ43~213m2(平均50m2)で、ゆったりとした作り。

京都らしい景色を堪能したければ、世界遺産・二条城ビューの部屋へ。部屋に滞在しながら夕日に染まり表情を変えていく二条城の姿は、ここだけの特権。また、静けさを味わいたいのであれば中庭向きの部屋がおすすめです。選び抜かれた天然素材や日本の工芸技術を活かし、どの部屋にも落ち着いた心地よさが感じられます。

二条城ビューの部屋の窓からは、世界遺産・二条城を飽きることなく眺めることができる。

客室内のインテリアデザインは、世界的なホテルインテリアデザイナー アンドレ・フー氏によるもの。さりげなく置かれた美術品をモチーフにしたアートピースが和の美意識を伝えつつも、ワーキングデスクやソファ、ベッドなど一つひとつが非常に心地よく使えるように考え抜かれています。
特に国内外のゲストに評判なのが、ゲストルームの石造りのバスタブです。たっぷりとした広さがあり、ここで京都のまろやかなお湯に浸るのは至福のひととき。シンクも大きなダブルシンクと使い勝手がよいのも旅人には嬉しいでしょう。

スタンダードな客室もバスエリアがゆったりと作られている。
アメニティはホテルオリジナル。

パルファンサトリと共同で作った香りのよいオリジナルのバスアメニティや、ふかふかのスリッパなど、ホテルの備品の一つひとつにも、三井が“日本最高峰”を目指したホテルの美意識を感じられます。

地下1,000mから湧き出る天然温泉で癒される

また滞在したら忘れずに訪れてほしい場所が、宿泊者のみが使えるリラクゼーション施設「サーマルスプリング SPA」。

地下一階にある「サーマルスプリング SPA」。

ホテルの地下1,000mから湧き出る天然温泉を利用した「サーマルスプリング」は、水着を着用して男女共用で楽しめる温泉プールです。「静謐を湛える」をコンセプトに設計された黒を基調にした空間は、大きなデイベッドが備え付けられており、温かい温泉に入ったり出たりしながら過ごすことで深いリラクゼーションを得ることができます。大浴場でもプールでもないこうした室内のサーマルスプリングがあるのは、都市型ホテルでは珍しいでしょう。
もちろんスパの施術が受けられるトリートメントルームもあり。温泉でからだを温めて受ける施術は、疲れたからだを癒してくれます。

美食を極めたダイニング体験

館内に外来のゲストがわざわざ訪れたくなるレストランがあるのも特筆すべきことでしょう。

「都季」のシェフ、浅野哲也氏。

メインダイニング「都季」では、ボキューズ・ドール国際料理コンクール2027年度日本代表の浅野哲也シェフが、京都の水をテーマにしたフランス料理を食べることができます。

リッツ パリ「エスパドン」のスーシェフを務めていた浅野氏が京都に来てフランスとまったく違うと感じたのが、水の柔らかさと京都ならではの食材の繊細な味わい。“京都でしか食べることができない独自のフランス料理”を突き詰めていった結果、京都の水の柔らかさを活かしたフォン(出汁)をベースに、京都の豊かな山海の食材の魅力を存分に引き出した料理の数々で構成されるコース料理は、フランス料理ながら京都の風を感じられます。

スペシャリテ「鮭 西京味噌 いくら」。
この日は地元の猟師がとった鹿の料理が登場。

イタリア料理の「FORNI」では、窯で焼き上げるピッツァや本格的なグリル料理が提供されます。四季折々に表情を変える庭園を間近に眺めながらの食事はここが京都の街中であることを忘れるほど。アラカルトで注文が可能なので、時間のないときの食事にも便利です。

「FORNI」では洋食のほかにヴィーガン、日本料理などの朝食の選択も豊富。
和朝食も人気。

また、種類が多い「FORNI」の朝食は、宿泊者にも人気です。

五つ星ホテルならではのホスピタリティ

「HOTEL THE MITSUI KYOTO」は開業して半年でForbes Travel Guideの五つ星ホテルに輝く偉業を成し遂げています。また、2024年から始まったミシュランガイドのホテル格付け「ミシュランキー」でも最高の格付けとなる3ミシュランキーを獲得しました。

ホテルメイドのスイーツや地元のお菓子までウェルカムアメニティもバラエティ豊か。

こうした評価は、これまで紹介してきた施設の素晴らしさや特別な体験価値などがあってこそですが、ホテルスタッフの距離感の近いホスピタリティも高い評価を獲得している理由のひとつであることは間違いありません。日本のホテルブランドならではのきめ細やかなサービスは、訪れれば訪れるほど、感じることができます。

駐車場にレクサスオリジナル充電器(6kW)を設置

最後に特筆したいのが、クルマでの来訪のしやすさです。京都の中心部にあるラグジュアリーホテルは駐車場スペースがあまり多くないところも多いですが、こちらのホテルはタワー型の駐車場を兼ね備えており、クルマでの宿泊にも便利。また、駐車場にレクサスオリジナル充電器(6kW)も二台設置されているので、レクサスBEVオーナーの方も安心して訪れることができます。

屋外駐車場にレクサスオリジナル充電器(6kW)を設置。
武者小路千家家元後嗣・千宗屋氏が監修。
武者小路千家の茶道家に手ほどきを受けたアンバサダーがお点前を披露。(2,500円/一人・税込み)

宿泊ご予約のお客さまでレクサス充電器をご利用の方には、レストランでのドリンクサービス(おひとりさま1杯)、または茶居でのお茶席体験(ご人数分)がサービスされます(通年利用可能)。

ここを拠点に嵐山や京丹波、京丹後など京都の郊外へ出かけてみるのも楽しい体験です。もちろん、ホテルのコンシェルジュに相談すればその季節ごとのドライブスポットを好みに合わせて提案してくれます。

このホテルの魅力

  • 二条城至近という三井家ゆかりの地に250年以上にわたって存在した三井総領家の邸宅の跡地に建つホテル。
  • 全160室の客室は、世界遺産・二条城ビューのお部屋など京都らしい景色を堪能できる。ゲストルームの石造りのバスタブは、特に国内外のゲストに評判。
  • メインダイニング「都季」では、ボキューズ・ドール国際料理コンクール2027年度日本代表の浅野哲也シェフが手がける、京都の水をテーマにしたフランス料理を食べることができる。
  • ホテルの中心に位置する約1,300m2の中庭は、三井家の時代から受け継がれてきた庭をランドスケープデザイナー宮城俊作氏が現代の建物に合うように再生。
  • 地下1,000mから湧き出る天然温泉を利用した、宿泊者のみが使えるリラクゼーション施設「サーマルスプリングSPA」で疲れたからだを癒せる。