都心の再開発プロジェクトのなかでも、ひときわ注目を集めているのが虎ノ門エリア。「アンダーズ 東京」は、虎ノ門という立地と土地の魅力を存分に味わえる、ラグジュアリーなライフスタイルホテルです。ウェルネスをテーマに、心にも効く、満ち足りた1泊2日の週末旅はいかがでしょうか。
Photo:Akiko Fukuchi
Text:Michiyo Tsubota
Edit:Misa Yamaji (B.EAT)
今、注目の虎ノ門で海外ゲストにも人気のホテル
東京都心でも、先進的な都市開発がなされていることで熱い注目を集めている港区・虎ノ門エリア。2023年10月に49階建ての複合超高層ビル「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が開業し、車でアクセスするための最新型の駐車場もさらに充実しました。
虎ノ門エリアは、銀座や六本木などの繁華街にも近く、霞が関など官公庁街にもアクセス良好。ハイエンドビジネス客にも好まれる立地であることから、魅力あるラグジュアリーホテルが林立しています。
なかでも、ビジネストラベルの前後泊に延泊して一息つきたいときや、週末に心とからだを解放するステイケーションのために選んでみたいホテルが、「アンダーズ 東京」です。
「アンダーズ 東京」は、ハイアット ホテルズ アンド リゾーツのラグジュアリー ライフスタイルホテル ブランド。アンダーズとは、ヒンディー語で『パーソナルスタイル』の意味です。肩肘張らずに、自分らしいスタイルで過ごせる新世代型のラグジュアリーホテルとして、世界中のアート&デザイン好きや感度の高い人を魅了しています。
滞在1日目。
地上階の車寄せに車をつけると、ベルマンが丁寧に出迎えてくれ、ロビーのある51階へと誘ってくれます。
51階に到着しても、チェックインのためにフロントデスク前に並ぶ必要はありません。そのままアンダーズ ラウンジに入って、座り心地のよい革の椅子に腰かけましょう。
すぐに「チェックインでいらっしゃいますか?まずは、お好きな飲み物はいかがでしょう?」と、アンダーズ ホストが声をかけてくれます。ここでは、海外のアンダーズと同様、ゲストの好きなスタイルでチェックインができるのです。
アンダーズ ラウンジの存在は、宿泊ゲストにとって大きな魅力。24時間自由に使えて、ソフトドリンクやスナックを無料で楽しめるので、まるで自宅リビングにいるかのよう。パソコンを開いているゲストや、本を読んでくつろぐ海外からのゲストも多く見かけます。
18時から20時のイブニングタイムには、ワインや日本酒、カナッペも無料で提供されます。きゅうりのサンドイッチやフェタチーズなどのおつまみも、海外ゲストが多いホテルならではの小粋なメニューです。
日本の美意識を現代的に昇華させたゲストルーム
さあ、客室へ。
「アンダーズ 東京」の客室は、すべて50m2以上のゆとりある空間。白壁に直線的に細木を巡らせたデザインは、京都の桂離宮を思わせます。テーブルは自然木のクルミ材で、若草色のカーペットに赤を基調とした家具がアクセントを添えています。
客室のデザインは、世界的なデザイナーのトニー・チー氏。かつて日本家屋に住んだこともある、という氏が、日本建築の美意識をデザインに活かしています。
和の要素や意匠を内装に取り入れているホテルは多くありますが、ここまでスタイリッシュかつ現代的に昇華させているのは、やはりアート&デザインに重きを置くアンダーズならではの魅力です。
客室は、バスルームとクローゼット部分が広くとられている有機的な配置。丸くて大きなサイズのバスタブは、五右衛門風呂からインスピレーションを得たデザインだとも。
薄手でするりと肌触りがとてもよいベッドリネンは、エジプト綿“ギザ・クラブ®”製の「アンダーズ 東京」オリジナル。絣を思わせるモダン柄の浴衣やスリッパ。茶道の茶碗を収める桐箱を思わせるアメニティボックスなどなど。
客室には、わかる人にはわかる、興味をそそられるディテールが数多く散りばめられていて、小さな発見に心が踊ります。
ウェルネス時間をたっぷり満喫できる「AO スパ&クラブ」
夕方。
「アンダーズ 東京」での滞在中、利用し尽くしたいのが、37階にある「AO スパ&クラブ」です。クールでシンプルでありながら、柔らかく人を包み込むようなデザインは、シンプリシティが手がけたもの。ここにも、日本の美意識が活かされています。
滞在初日の午後は、心身を解放し、究極のリラクゼーションを味わってみてはいかがでしょう。
カスタマイズされた90分のトリートメント「リバイタライジング」は、オイルボディマッサージと、スキンチェックによるテーラーメイドなフェイシャルを組み合わせた充実のスパジャーニーです。
トリートメントは、レセプションのブレンドバーで、足浴に使う素材を、自分の好みで選ぶことから始まります。海塩や砂糖などをベースに、新鮮なハーブや多彩なスパイスなどから自由に選んで、好みの素材に仕上げるプロセスは、自分自身の「今」を見つめ直すことにもつながります。
次に、マッサージに用いるオイルを選びます。「Spring」「Summer」「Autumn」「Winter」の4タイプのなかから、これも好みでチョイス。たとえ、冬季であっても、当日の気分では活力ある夏のオイル「Summer」を選んでも、もちろん大丈夫。
トリートメントルームは、都会のパースペクティブと広い空とを眺める解放感たっぷりのつくり。窓からの眺めも相まって、世界的都市・東京を感じるようなクールな格好よさです。
隅々まで行きわたる全身マッサージは、圧の強さも、集中してほしいポイントも、セラピストと細かに相談しながら。その後、フェイシャルに用いられるのはフランス発の「ビオロジックルシェルシュ」。個人の肌状態に基づき、もっとも必要な製品を組み合わせて、効果の高さを追求する製品です。
男性ゲストにも評価が高く、トリートメントを受けるゲストの約半分は男性だそう。セラピストの施術のテクニックも、最上級です。
トリートメント終了後は、しばし、客室でくつろぐインターバルタイムを過ごしましょう。
秘密の江戸前鮨と絶品ミクソロジー
ディナータイム。
52階のルーフトップ バーのさらに奥、落ち着いた茶房を思わせる「the SUSHI」は、まるで秘密の隠れ家のよう。8席のみのカウンターでは、熟練の鮨職人である料理長・中村英治氏が腕を振るいます。
目の前に登場するのは、「the SUSHI」という名に恥じぬ本格的な江戸前鮨。メニューには“おまかせ”も“お好み”もあるのが、自由に食べたい鮨好きゲストには嬉しいところです。
ここでは、一般的な鮨店よりも、さらに鮨職人との心理的な距離が近く、いろいろな話を交えながら、上品で味わい深い鮨を堪能できます。ゲストには海外の方も多く、料理長の中村氏は海外経験も長いため、カウンターに外国語が飛び交うのも日常的な光景。
高級な鮨といえども、居心地よく打ち解けた雰囲気で楽しめるのが、やはり「アンダーズ」スタイルなのです。
食後は、同じ52階にある「ルーフトップ バー」へすっと移動。セミオープンのテラスでは、東京湾などを一望にする輝く夜景が、都会の夜を盛り上げます。
カクテルに興味があれば、バーテンダーとの会話が弾むカウンター席へ。デザートとしてなら、グレイグースに抹茶やゆずを効かせたシグネチャーカクテル「清姫甘酒」を。強めの一杯で締めたいなら、ジンの代わりにメスカルを用いた「ネグローニ」もおすすめです。
昨今は、アジア各地に話題のホテルバーがありますが、そうした世界的トレンドを踏まえながらも、ここだけで体験できる味と時間を、ヘッドバーテンダーの吉原泰俊氏が編み出してくれます。
都会のオアシスで新しい自分を発見
滞在2日目。
朝、少し早起きをして、また「AO スパ&クラブ」を訪れてみましょう。
ラグジュアリーホテルでは、スパやフィットネス施設に追加の利用料がかかるところも多いのですが、「アンダーズ 東京」では、宿泊者は滞在中、屋内プールやフィットネスセンターの利用は自由。シューズ&トレーニングウエアは無料です。
フィットネスセンターでは、フィットネスマシンの最高級ブランド「テクノジム」のなかでも、Artisラインの最新鋭マシンを導入。トレッドミルでの有酸素運動や、パワープレートでのボディメイクなどにも、都心の空を眺めながら快適にトライできます。
屋内プールでひと泳ぎすると、からだも頭もリフレッシュ!今日、そして、明日への活力に満ちてきます。
チェックアウトする際には、少し生まれ変わって、新しく、よりポジティブになった自分に気づくのではないでしょうか。
「アンダーズ」ブランドのホテルは、世界各地の魅力的な都市に、現在28軒が展開されています。そのいずれもが、国や都市の文化と個性を尊重した唯一無二のホテルたち。
ゲスト一人一人のスタイルに合わせたサービスを提供し、ゲストが自由気ままに過ごせるということは、ホテル側やスタッフに、懐の深い確かなサービスと豊かな経験値、そして、柔軟性が必要です。
「アンダーズ 東京」が、世界各地での滞在経験が多いホテルラバーの心の琴線に触れるのは、そうした当意即妙なところなのかもしれません。
都内屈指のアーバンリゾートとして、居心地よく気ままに過ごせる「アンダーズ 東京」。その価値と魅力は、実際に、泊まってみてこそ体感できます。
このホテルの魅力
- 都心の再開発プロジェクトで注目される虎ノ門エリアに位置する都内屈指のアーバンリゾート。銀座、六本木、霞が関へのアクセスが良好。
- ロビーは51階にあり、24時間自由に使えるラウンジを併設。ソフトドリンクやスナックのほか、18~20時のイブニングタイムにはワイン、日本酒、カナッペも無料で提供される。
- 和の美意識を現代的に昇華させた客室は、NYを拠点に活動するトニー・チー氏がデザイン。全室50m2以上とゆとりがあり、広々したバスルームとクローゼットを完備。
- スタイリッシュな空間が広がる37階「AO スパ&クラブ」は、セラピストの腕も一流でゲストの半数が男性。個人の体の状態や好みに合わせたトリートメントを受けられる。
- 52階には「ルーフトップ バー」と「the SUSHI」があり、東京の夜景を楽しみながらオリジナルカクテルや、本格的な江戸前鮨を堪能できる。