愛犬と旅をしつつ、温泉に浸かって上質なリゾートライフを満喫したい。そんなわがままを叶えてくれる宿が、箱根の強羅にあります。「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」です。近頃は在宅時間の増加によってペットを飼い始める人が増え、それに伴い、ペットフレンドリーの宿も続々と登場していますが、このラグジュアリーホテルは15年以上も前からワンちゃんをゲストとして迎え入れており、多くのリピーターに愛されています。
Photo:Kenta Yoshizawa
Text:Mio Amari
Edit:Misa Yamaji (B.EAT)
自分の家にいるような感覚でくつろげるラグジュアリーホテル
政財界人や文人の別荘地として栄えた強羅の森のなかに立つ「ハイアットリー ジェンシー 箱根 リゾート&スパ」は、ホスピタリティあふれる一流のサービス、広々とした客室やバスルームなど、ハイアットのグローバルスタンダードをキープしながら、家にいるような居心地のよさを与えてくれるラグジュアリーホテルです。
エントランスを抜けると、随所に木材を用いたロビーが広がり、間接照明が織りなす優しい光の演出に心が緩みます。
このホテルの居心地のよさを象徴するのが、1階にある広々としたラウンジ「リビングルーム」。家にいるようにくつろいでほしいという思いから、そのように名付けられたのだそう。たしかに、リラックスできる場所です。吹き抜けの空間には、温かみのあるファブリックを多用したソファや、木、石など自然の素材を使った調度品が使われ、その中央にはあたたかな火を灯す暖炉。薪が音を立てて燃え盛るさまを眺めながらシュワリとしたシャンパーニュでも喉へ流し込めば、心の澱(おり)もすうっと流れていくことでしょう。
ちなみに、このリビングルームへは客室に用意してある浴衣を着て出入りできます。お風呂上がりのくつろぎのひとときを、家にいるかのようにリラックスして過ごせるのです。
大浴場は無駄を削ぎ落とした、スタイリッシュなつくり。露天はなく、内湯のみ。明かりを落としたその空間で湯浴みすれば、無の境地に近づいて心がさらに解放されるはずです。
大涌谷温泉を源泉としているお湯はとろりとしていて、肌あたりは柔らか。冷え性、疲労回復などに効果があるとされており、湯上がり後もぽかぽかした状態が長続きします。
時間に余裕があれば、スパのトリートメントを受けるのもいいでしょう。オーガニックシードオイルを使ったオリジナルのボディトリートメントなどが、さらに深いリラクゼーションをもたらしてくれます。
“我が家”だから、愛犬とも一緒にくつろげる
実はこちらのホテル、愛犬家のリピーターも多い、ドッグフレンドリーなホテルとしても知られています。人気の秘密は、ワンちゃんと宿泊できる客室があるのもさることながら、経験豊かなドッグアテンダントが常駐しているところにあるでしょう。
愛犬を同伴できる「ドッグフレンドリールーム」を予約しておくと、ホテルの到着時に正面玄関でワンちゃんを預かり、ご希望に応じてネイルカットや、ブラッシング、イヤークリーニングなどのサービスを提供。そして、ワンちゃん専用の通路を使って客室まで連れてきてもらえます。
ひと口に「ドッグフレンドリールーム」といっても、ケージに入れておかなくてはいけない、ベッドに上げてそのまま一緒に寝ても構わないなど、その内容はホテルによってまちまちですが、「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」には、それぞれの部屋に愛犬専用の洗い場とケージが備えつけられており、部屋の床は滑りにくいタイル張り、ソファのファブリックはキズや汚れが付きにくい素材を使用しているなど、愛犬が室内を自由に動きまわれるような配慮が施されています。
ほかにも愛犬の名前が書かれたウェルカムカードが用意されていたり、愛犬用のアメニティが揃っていたり、愛犬用にルームサービス(※無添加・手づくり)をオーダー(有料)できたり、スマートフォンで見守れるお留守番カメラが設置されていたりと、ドッグフレンドリールームにおける愛犬のためのサービスには、枚挙にいとまがありません。まさにハイアットらしいホスピタリティ精神が満載。もちろん、バスルームもパウダールームもクローゼットも広々としているので、優雅な気分で滞在できます。
ちなみに、チェックインからチェックアウトまでの間であれば、ドッグアテンダントが勤務している10時から18時までの時間帯に限り、無料で預かってもらうことも可能です。
八谷さん曰く「ワンちゃんと接するうえで大切にしているのは、人間と同じようにワンちゃんにも接する」。ホテルに到着したときにその犬の気質をしっかりと見極め、次回いらしたときにさらに喜ばれるおもてなしができるようにカルテを作るそう。「家にいるときと同じようにリラックスして思いっきり走りまわっていて、安心して預けられるというお声を数多く頂戴しています」と教えてくれました。
なお、ホテル周辺は自然豊かで坂道が多いので、ワンちゃんにはよい運動になるはず。家族にとっても思い出深いワンシーンとなるに違いありません。
ダイニングでラグジュアリーホテルにステイする喜びを高める
「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」の魅力は、愛犬と一緒に泊まれるのと同時に、上質なホテルステイを楽しめるところにあります。食事どきは、ぜひダイニングルームへ。ラグジュアリーホテルならではの厳選された食材を使った料理を堪能することができます。ただしワンちゃんは入れませんので、その間は、先ほど述べたようにお留守番カメラとスマートフォンで見守ってあげてください。
ダイニングは2カ所あり、それぞれで洋食あるいは鮨をいただくことができます。ダイニングルームウェスタンキュイジーヌではレンガや木材で仕切られたセミプライベートのテーブル、ワインセラーに囲まれたテーブルなど、さまざまな雰囲気の空間にわかれていて、ほかのゲストの視線を気にせず、ゆったりとした心持ちで食事を楽しめます。
ディナーコースは、前菜、メインディッシュ、デザートで構成される「3コース」と、それにもう1皿加わった「4コース」の2種類。この日は3コースを選択し、駿河湾で獲れた金目鯛が美味しいと教えていただいたので、メインディッシュには金目鯛のポワレをオーダーしました。
皮は見事にパリパリ。肉厚で身がしまっていて、口あたりはしっとり。酸味がきいた上品な味わいのブールブランソースとの相性がよく、すすめていただいた中伊豆ワイナリーヒルズの「伊豆シャルドネ」とのマリアージュも上々。料理人みずから地元市場や生産者を訪ねて厳選しているという食材の素晴らしさを実感できる場所だと確信しました。
また、ブッフェスタイルの朝食も、小田原で採れた新鮮な野菜をはじめ、生ハム、スモークサーモン、卵、チーズ、ヨーグルトなど、素材のよさがしっかりと感じられるものばかり。
チェックアウトまでの時間はスパで心身をくつろがせるのもいいでしょうし、愛犬も入れる中庭でゆっくりとコーヒーを味わうのも一興。愛犬に優しく、それでいてドッグファースト過ぎず、上質なホテルライフを提供する「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」。ぜひ、次のワンちゃんとの休暇に利用されてはいかがでしょうか。
※「ドッグフレンドリールーム」の利用にあたっては宿泊滞在同意書を一読のうえ、必要事項を記入し、ワクチン注射の接種証明書のコピーを提出することが必要です。
このホテルの魅力
- 強羅の森のなかに建つラグジュアリーホテルは15年以上も前からワンちゃんをゲストとして迎え入れており、多くのリピーターに愛されている。
- 愛犬を同伴できる「ドッグフレンドリールーム」を予約しておくと、ホテルの到着時に正面玄関でワンちゃんを預かり、ご希望に応じてネイルカットや、ブラッシング、イヤークリーニングなどのサービスを提供。ワンちゃん専用の通路を使って客室までご案内。
- それぞれの部屋に愛犬専用の洗い場とケージが備えつけられており、部屋の床は滑りにくいタイル張り、ソファのファブリックはキズや汚れが付きにくい素材を使用。愛犬が室内を自由に動きまわれるような配慮が施されている。
- 愛犬の名前が書かれたウェルカムカードや愛犬用のアメニティが用意され、愛犬用のルームサービス(※無添加・手づくり)もオーダー(有料)可能。
- スマートフォンで見守れるお留守番カメラが設置され至れる尽くせり。